[020]ボージョレの帝王のワイン博物館

春になり銘醸街道も葡萄の新緑絨毯で埋め尽くされる様になりました。ワイナリー巡りには快適な季節です。ボーヌの大きなネゴシアンのカーブで試飲という手もありますが、これからの季節はやはり貸し自転車で銘醸街道をサイクリングしながらワインガイド本を片手に造り手のドアを叩きたいものです。
リッチにそしてエレガンスに溢れるワイナリー巡りと洒落てみるのなら、銘醸街道沿いのホテルに連泊して自転車で畑を見る、地元観光やショッピングというのはどうでしょう。そして夜はゆっくりと星空の下、テラスで郷土料理とワインを味わってみては。毎日長時間満員電車に押しつぶされ、片付けても片付けても増えるだけの仕事に追われる、頑張る自分へのほんの僅かなご褒美の贅沢。生きていて良かったと思わせる旅となるでしょう。
ディジョンからバスで30分、モレイ・サン・ドニにあるホテルレストラン、CASTEL DE TRES GIRARD(カステル・ド・トレ・ジラール)は自分への「ご褒美旅行」にぴったり。天蓋付のお姫様(王様でも可)ベッドで優雅な目覚めを迎え、窓を開けると目前に広がるのは一面の葡萄畑。気分は高級ワインのワイナリーオーナー。


その畑の本当のオーナーはユベール・レニエ氏。ブルゴーニュワインのマニアならこの人のワインを知らない人はいないかもしれません。クリスティーズのワインオークションで競り落とされた事、TV朝日のニュースステーションや日経BPブックスにも紹介された事のある有名ワイナリーです。国道74号線とカステルの間に広がる畑の収穫を去年は私もお手伝いしたので余計にこの近辺に愛着を抱いています。
カステルでは宿泊客の為に貸し自転車の手配をしてくれます。(お願いしたらフロントにチップを上げるのがマナー)ディジョンに向かい北上すればジュヴレイ・シャンベルタンやこの街道唯一のロゼ生産地、マルサネーに、ボーヌに向かい南下すれば「栄光の3日間」のクロ・ド・ヴージョやカシスで知られるニュイ・サン・ジョルジュへと続きます。見学試飲は不可ですが、畑だけならロマネ・コンティだって近い。
またここは日本人従業員のスナコさんが日本からのお客様を笑顔でお待ちしています。スナコさんにお勧めの郷土料理やそれに合わせるワインの相談をしながらディナーコースを決めるのも楽しいでしょう。訪れるワイナリーの選択に迷ったら相談してみても良いかもしれませんね。
カステルのサイト: http://www.castel-tres-girard.com(仏英のみ)
日本語でのお問い合わせはFAXにて可:33(0)3 80 51 81 92
夢路とみこ