世界遺産のポン・デュ・ガールはニーム駅の裏にあるバス停36番から。駅構内にバス案内所はあるものの良く閉まっているらしく36番乗り場の所にある時刻表で確認すべし。Remoulinsルムーラン行きで約40分位でした。私が乗ったのは土曜日で午前11時発、帰りは午後2時45分の一往復のみ。乗車する際にポン・デュ・ガールと言えば最寄りの停留所で声を掛けてくれたし、帰りの時間と乗る場所を教えてくれました。往復切符で9.20ユーロ。世界的な観光名所だからバス運転手さんも英語が通じる様です。
入り口から更に歩く事10分でやっとあの巨大な水道橋が目の前に広がります。カメラはパノラマ使用にして、レフならワイドアングルに設定すべし。紀元前にこれだけのものを作るとは何と過酷な作業だったんだろう。当時は高所恐怖症の人はいなかったのかな。これだけ高度な建築技術を持ちながら労働条件うんぬんと抗議し組合運動を起こさなかったのか、これまた不思議。
つい最近まで最上部が歩行可能と読んだけど世の中にはすごい度胸者もいるもんだと思いました。下を流れるガール川がとても美しく、この水がガール地方の葡萄畑を流れ美味しい南仏のテーブルワインを作るのか、この橋の上でヴァン・ドュ・ガールを一杯やりたかった。
10月下旬だしオフシーズンだから観光客も少ないだろうと思っていたらとんでもなく世界遺産だからシーズン関係なしのようでした。レストラン兼カフェテリアは日本人と米国人のバスツアー団体で占領され満席の看板が。お腹がぺこぺこなのに指をくわえて空くのを待ちながらメニューだけを読み漁る。
観光地のレストランに限って大した物がないといつも思うのですが、ここは違った。やはり世界中から観光客を集客する事を意識しているのか、カマルグのワイルドライスやバッファローの赤ワイン煮などが用意されていました。結構やるじゃん、と感心したものの空席が出来た頃はサンドイッチしかなくトホホの涙を流してどこでも食べれるサンドイッチをほおばりました。
入り口の外ではフランス人のバスツアー団体が仲良くランチピクニックを。ピクニックメニューにワインがあるのが見え「おーフランス人、君たちは何時でもワインか。」と思い、レストランで郷土料理にもワインにもありつけなかった私は更に涙がチョチョ切れて、知っていたら私だってニーム名物ブランダード(タラのペースト)とコスティエール・ド・ニームのワインを調達してパノラミックランチしたのに。
夢路とみこ