ブルターニュ旅行の起点の一つにカンペールを選ぶのは賢い選択と思う。秘境、ケルト文化宝庫なのはブレストを起点に海岸沿へ。でも、可愛い田舎町を訪れたいのならやっぱりカンペールの方がよかんぺーるでしょう。
まずカンペール駅前から出発する郊外行きバスは豊富。ゴーギャンを始めとするポンタ・ヴァン派と呼ばれる芸術運動の舞台、ポンタ・ヴァンへのバスは Concarneauコンカルノーという港町で乗り換えして行きますが、この港町が素敵。バスから降りたら早速潮の香りと漁船が目の前に広がり、気分は演歌。南仏エイグ・モルトよりも小規模な城壁に囲まれた観光地です。月から土曜までなら駅発8時30分のバスに乗ると9時に到着、(日、祭日は別時間)ここから乗り次のポンタ・ヴェン行きは12時30分だからゆっくりと城壁内のお土産店を見たり、城壁を登れば港が一望出来てこれまた素晴らしい。ここには MOFのチョコレート職人の店があったり、カンペール焼きも充実。魚釣りが好きな人のためにはMusee de Pecher、漁師博物館もあります。
12時30分にコンカルノーからバスに乗り25分でポンタ・ヴェンの中心街。芸術家がこの地に魅せられた理由は行けば分かる。私も24枚撮りフィルムを2 本も使ったほど。今日から私もポンタ・ヴェン派。一目でファンになりました。ここは神戸の芦屋か東京の田園調布かとおもうくらいに優雅なお屋敷が並び、町中を川が流れヨットハーバーへと続きます。一見かなり浅瀬のようにも見えますがかなりの数のヨットが碇泊し、またここから海に向けて島々を巡る遊覧ボートなるのもありました。ポンタ・ヴェン派の芸術を求めるのならやはりMusee de Beaux Arts美術館に寄り、市内に咲き乱れるようにある画廊見学も楽しいでしょう。
ポンタ・ヴェン、お土産代表はサブレと呼ばれる焼き菓子。これはフランス各地のスーパーにもあるのでここで買わなくてもという気がしますが、続いてはキブロン産のサーディンやツナ缶。アンディ・ウォーホルを彷彿させるようなポップな絵柄の缶がお洒落でお土産には最適。味だって一押し。パリでも高級食材店でしか売っていないお洒落なキブロンのサーディン缶、私のお気に入りはブルターニュ産のバター入りをフライパンでジュ-と焼くこと。そしてそれをシードルを飲みながら食べる、うーん、ブルターニュ。
ポンタ・ヴェンのお勧めクレープ屋はここ、この店で飲んだ美味しいシードルは市内のバス停近くにあるお土産物屋でも購入可。
Creperie Bar Du Port
住所:13 quai Thedore Botrel 29930 電話: 02. 98 06.00.88
美味しいシードル:Camille EvenさんのCidre Bouche
夢路とみこ