[044]ニームの休日 その1

南仏プロヴァンス=古代ローマ遺跡のみと私は考えていたけれどニームに来てびっくり。遺跡はもちろんのことルネサンス様式のフォンテーヌ庭園があり、ジェームス・ディーンやマリリン・モンローの写真と一緒にデニムジーンズの歴史が見れて色取り取りの町。
駅から20分程歩けば旧市街。まずは古代闘技場が見えます。道路に面しているために排気ガスで黒ずみがいっぱい。可哀相。その周辺はカフェとホテル街。そのカフェがまた古き良きパリスタイルで南仏のパリと呼ばれるエクス・アン・プロヴァンスのそれと良い勝負。私が訪れたのは10月下旬なのに日中の気温が 20度以上、夜でも15度はあるから夜でも「テラスでご飯」の光景はこの時期のディジョンでは全く考えられないから早速私も。
写真を撮るならばカフェと闘技場を一緒に入れた構図で是非。味わいのある写真に仕上ります。旧市街は小さいので徒歩散策がベスト。大通り以外なら歩行者天国も多いです。旧市街と言っても建物の上層を見てやっと「ああ旧市街なんだ、ここは」と思い出す位に道に面する店舗は現代的なファッションブティークやお土産屋さんばかりです。


面白いと思うのは広場と名付く所は全てカフェがあり「やっぱり南仏だ。茶ばかり飲んで働かない」と言うと失礼かな、やはり「南仏らしく陽の光を楽しんで長い一日を有効に使い人生をエンジョイしている。」と言うべきか。マルシェ広場のカフェの前にあるワニの銅像がこの町のシンボルだとか。ちなみにディジョンのシンボルはふくろうです。
パリのルーブルにガラスのピラミッドを作った時、ルーブルにはマッチしないからとパリ市民の反対運動があったと聞いているけれど、メゾン・ド・カレの前にガラス張りのカレ・ダールを作った時にニーム市民は反対しなかったのかな。紀元前の建築物と20世紀後半のそれも宇宙空間みたいな近未来的建築物なのに。外観も中もガラス張り。階段もエスカレーターも足元がガラスで丸見え。
異常かもと自覚する位に高所恐怖症の私だが、カレ・ダールの屋上カフェから旧市街が一望出きると聞き、エレベーターの戸口にぴったりと張りつき目を閉じて屋上へ。絶景は絶景、怖かったけれど登って良かった。
ハーブ広場にあるMusee du Vieux Niems(ニーム郷土博物館)ではアンティーク家具と並びジーンズの歴史もあり。とても小さい博物館なので30分もあれば良し。入場券はニーム更紗の資料館も含んでいるのでこちらも是非どうぞ。
ニーム観光局: http://www.ot-nimes.fr
夢路とみこ