競争社会且つ完璧さを求める日本の企業社会を抜け出して、のんびりのほほーんと葡萄畑を眺めて暮らしていると何事にも寛容になるのか少し気が緩んでいる気がします。仏語のTant pis(トンピー:仕方ない)という言葉はこちらの会社に来て最初に覚えました。すぐ覚える位に同僚が毎日連発します。
フランス人はワインをたくさん飲むから心臓病が少ない、血が綺麗と言いますが、本当は全ての事をこのトンピーなる言葉で許しているから心臓に負担が及ばないのではないかと私は納得しています。
こちらに着いてすぐの頃、日本の会社に¥168,000の送金を会計係に依頼したところ、受け取り先から2,3日後に「電信送金を有難うございました。しかし¥168しか入金されていません。」とメールが。確かに入金先銀行口座と金額¥168,000を紙に書いて渡したのに何故?
フランスではカンマと小数点が日本とは反対なのです。¥168,000は、¥168.000,00と書かないと分らないのです。担当者に「20F弱を電信送金料500F近く払って送金するって変だと思わなかったの?」と尋ねてみたら銀行は何も言わなかったわよ。とあっけらかん。そりゃそうだ、¥168の送金で為替や電信送金の手数料が稼げるんだもの黙って送金するわ。しかし同僚は詫びる事無く「トンピー」と一言。
別の同僚が私の休暇帰国に付き合って日本に遊びに行きたいと言う。英国以外の外国へ行った事がない、飛行機なんて30分以上乗った事がないから私のOKにはとても喜びすぐに旅行代理店へ。
[004]ひさびさの学生生活-規模と知名度のブルゴーニュ大学付属CIEF
ディジョンに幾つかある語学学校のうち規模と知名度から言えばブルゴーニュ大学付属のCIEF、それから私が通うアリアンスフランセーズその他にAPPLILANGUEでしょうか。CIEFは単位をそのまま意向出きるという利点から米国、韓国、中国そして日本の現役の大学生が多いようです
この学校はレベル1-6に細かく区切られていて3までは国際学生寮で受講し4以上がキャンパス構内のようです。レベル5、6になると語学以外の文明講座なども受講が可能。受講時間は週に16,17時間というし受講人数も上級クラスにならないと一クラス15人以上という事や社会人留学生もあまり見かけないという点は年齢が高く半日OLしている私にはちょっと辛いかな。
でもここの文法クラスはとても良らしい。上級クラスで試験に合格すると外国人にも開講している週一回のワイン醸造又は試飲講座受講が可能の上、滞在許可書の取得が出来るそう。滞在許可が降りるかどうか不明ですが夜間にも外国人向けの語学講義をやっているようです。
私が通うアリアンスはアリアンス同盟というライオンズやロータリークラブの様なもので、語学学校はパリの本校を中心に世界各国にあり、もちろん日本にも。本校はそのブルゴーニュ分校。受講時間8時間から滞在許可が取れるという事から受講生も半日仕事をしている人も多く平均年齢も高く、CIEFが閉校期の間に受講する人もいます。クラス編成は、初級、2種類の中級そして上級です。初級と言っても授業は全て仏語だからやはり日本で基礎を学んでから来た方がベター。