[082]ジュラワインの本拠地

その独特の味(シェリーともウイスキーとも取れる)からのせいか、日本ではあまり馴染みのないヴァンジョーヌ、黄色いワイン。このワインを代表とするジュラワインの中心地アルボワはブルゴーニュワインの中心地、ボーヌに匹敵する位に町中にワイン関係の店が続き試飲出来るカーブも多々とあり。
ボーヌの場合はプチトランがあってそれに乗れば城壁の外にある葡萄畑を見れるけれど、ここではプチトランもなければ畑もそう近くない。中心のリベルテ広場からGrand Rue沿いに歩けば山肌に栽培されている葡萄畑が見えてちょっとしたパノラマ。
アルボア駅は無人だし、駅付近にも民家が数件(でも花で飾られていてとても綺麗)。だからこんなところがジュラワインの中心地かなと意気消沈するのはまだ早い。Centre Villeの看板を見ながら徒歩15分で町の中心地。途中、パスツールの家を通ります。ワクチンを作った名医の血液学者の彼は葡萄が腐り御酢になるのを防ぐ醸造方を考え出したワインにとっても名医。彼が生まれたのは同じフランシュ・コンテ地方のドール、でも育ったのはこのアルボア。彼はきっとジュラワインの一番の愛飲家で理解者だったのでしょう。

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[077]シャトー・ヌフの、みのさん

仕事でプロヴァンス地方に行くときよくお客様を案内するワイナリーがあります。それはシャトー・ヌフ・デュ・パープにあります。フランスのワインは奥が深いと言いますが、幅もあるよぉーん。一般的に南仏ワイン、コート・デュ・ローヌのワインと言うとアルコール度が高く早く熟成するから出荷も早い。それに大量生産もしているのでお手頃感がありお気軽ワインというイメージがあります。でもシャトー・ヌフ・デュ・パープは例外、何でこんなに高いのと泣きたくなる位に高い。そしてそのワインを飲むとき、泣きたくなる位においしい。
この聖なる法皇の葡萄畑に一度足を踏み込んだら葡萄の蔓が私のハートをがっちり掴んで離さない。ブルゴーニュ地方が貴族の葡萄畑ならシャトー・ヌフ・デュ・パープは聖職者のワイン畑、やっぱりハハァーと90度の最敬礼をして踏み込まねば。

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