フランスでワインを産出するところならどこでもあるのがワイン博物館。ワインの知名度、生産量を問わずに「オラが村のワイン自慢」というやつは治まらない。パリだって今ではもうモンマルトルの丘にロマネコンティの畑よりも小さい畑でしか栽培していないのに16区パッシーにはしっかりと「ワイン博物館」なるものが存在する。
パリのそれはちとイマイチのような気がするけれど、トゥールにあるワイン博物館はわが、ブルゴーニュ地方ボーヌにあるものにも負けてない。というよりもボーヌとは違った感じでこれもまた面白い。
チリやオーストラリアの新大陸ワインがお手ごろで手に入るようになったことやワインの健康促進が益々ワイン人口を増やしワインを目的とした旅行者も多くなっているようで。カーブ巡りもかなり定着して来ました。ワインは奥が深いと言うけれどその奥深さを理解するには飲むことだけでなく、ワインと人々の関係、ワインがいかに人々の生活に密着したものであるか、文化となっているかをもっと知ってもらいたい。
[066]BIOワイン
ブルゴーニュワインの本拠地ボーヌで最近BIOワイン、つまり有機栽培ワインのフェアーが開かれたのは最もらしく、かつ画期的だった事だったのかもしれない。
シャンパーニュ、ブルゴーニュそして言うまでもなくボルドーなどは大掛かりな市場開拓せずとも知名度は既に高く世界中の注目を浴びている。高級品でも文句なしによく売れる。だからそれらに競合するのではなく、高級、有名産地とは違った方向で新たな地位を確立しようとしているのかロワール地方と南仏がこの BIOワインに掛ける情熱は今や頭角を著しつつ南ブルゴーニュはソーヌ・エ・ロワール県やアルザス地方でもでも取り組み出したとか。
以前フランスに2年以上滞在し、このBIOワインの買い付け先を模索していた日本人夫婦と親しくしていた事があります。今は日本に帰り日本のワインファンにこのBIOワインを紹介すべくその基盤を固める準備中。この二人から私はBIOワインの洗礼を受けその奥深さを教えてもらった。