私が日本にいた時から私の周りはいつもワイン好きの知り合いばかり。でもフランスワインが大好きでそればかり飲んでいるという知り合いは少ない。最大の理由は日本で販売されるフランスワインの価格がとっても高いから。確かにフランスワインは他の国のものから比べると高いし、高いのしか入ってないような印象も受けます。
時々知り合いに頼まれてワイナリー見学の付き添いで出かける事があります。輸入するものを買い付けに来る人は多く、大手は既にルートが固定しているので小規模のワイナリーで現地で買うとお手頃ですがやはり日本に出ると数倍になってしまうとか。それは税金、輸送費、管理費など諸々の事情があるようで。でもやはり南仏から比べるとここでも高いと感じるのはブルゴーニュワイン。
ブルゴーニュでは殆どが葡萄の収穫に機械を入れず人の手で摘み取ります。有給休暇を取ってキツイ、キタナイ、キケンのヴァンダンジュに出掛ける私を同僚は「アル中だ!」と笑って送り出してくれました。しかしこのヴァンダンジュなる収穫は1週間から10日かけてやるバイトですが本当にしんどい。1日8時間まるまる中腰で剪定ばさみを握って畑をうろうろします。慣れて余裕のある人は歌まで歌っちゃいますが、私は葡萄の蔓と格闘するのみ。
[038]アルザスワイン街道 その2
サンティエールが開催されるシェールヴィラー村にも幾つかシャンブル・ドット(B&B)はあるけれど中々予約が取れません。だから私はこの村のすぐ隣にあるセレスタ町のホテル、それもロジ・ド・フランス加盟ホテルに泊まりました。このロジ・ド・フランスなるものはホテル内に美味しい郷土料理を出してくれるレストランがある協会です。味のレベルは煙突マークが示してくれます。最高店は煙突3本。1本でもかなり美味しいですよ。
私が泊まったホテル、ヴァイランは煙突1本。ホテルとしては3つ星。駅からも近いし田舎だから部屋が安くて広くて設備が良くてとありがたい。ここはデミ・ペンション(朝食、夕食付き宿泊)もあるので外に出て食事する元気がない人にはおあつらえ向き。レストランも宿泊客が中心だから地元の酔っ払いやスノッブもいなく、外国人女性の一人旅でも安心でした。
アルザスと言えばシュークルート(酢付けのキャベツの白ワイン煮)だけどやはりここではリースリングワインで作ったソースの魚料理を食べるべし。だってリースリングの本拠地、シェールヴィラー村はすぐ隣だし、シュークルートなら駅構内のビストロでも食べれる。地元産のワインのハーフボトルも充実してますよ。