東京にいたときは頻繁にこの手の会に参加。ディジョンでは異業種どころか、同年代の人と交流することもままならず。でも、大都市パリではそうは行かない。時間を作って動かないと情報は集まらない、可能なはずのことも消極だと不可能にしかならない。
芸術に造詣の深い同居人の交友関係は、アーティストが中心。たまに紹介されて交流する。でも、私は芸術には無頓着。オペラよりもブロードウエイミュージカル、クラシック音楽よりもロックンロールだからトンチンカンな会話しか出来ない。頭の中は24時間フル回転、ビジネス構想のみ、花より団子、思い立ったら行動、だって射手座だもーん。
私の仕事で最近力を入れているのが旅行企画。ここに6年住み、仕事で各地をまわったからそれなりに観光知識は増えた、だから、今それを形に起こそうとしている。構想を練るのは楽しい、でも具体化するのは大変。一人では絵に描いた饅頭だから協力してくれる人を探さなければ。
そこで最近頻繁に利用しているのが異業種交流会、Meetup。これはアメリカ人が最初に始めたようで、今では世界中に日本にもあるらしい。パリでももちろん盛んでやはりリーダーシップを取っているのはアメリカ人。
いろいろな会があり、簡単に入会できるからメンバーシップだけなら20件くらい入れた。集まりはほぼ毎日どこかのグループがやっているから飽きることも、暇になることもない。
入会制限はないし、既にメンバーの誰かを知っているならゲストとしてイベント参加も可。私は今、これらの会に参加して、なんとか日本人観光客が気軽にパリで世界中の人たちと交流できるような手配をしたいとリサーチ中。私の通訳でひとつ旅行が楽しくなってくれたらそれは嬉しい。
ミートアップのサイト
日本のミートアップのサイト
夢路とみこ
[234]継続は力なり(4)
最近出席したパトリシアのソワレ(本通信局231号参照)の招待講演者はすごかった。米国人女性、現在50代、元高校教師、ビジネスライティングが専門。30代で退職し、起業。教室を高校から企業研修室へと移し再出発。ポルトガルを現在の居住地として世界中を講演旅行で飛び回るという。著書は英、仏と翻訳され本国とこのヨーロッパで大ヒット。とにかく彼女を囲んでの3時間は驚きと感動と羨望の渦につつまれていた。
スーツ一枚も持ち合わせもない田舎の高校教師の彼女が起業してまず最初の行動は、スーツの購入。プレゼン資料もないままに銀行の人事部を訪問、数時間で1講座250ドルのセミナーを5本売った。アメリカンドリームを感じる。「志あるところ、道ありき」私のモットーに通じる。
彼女の教えを少しばかし。ビジネスを狙うには商品価値よりも提案する自分の価値を認めさせなければならない。そのためには服装、態度、会話力を日頃から鍛錬する必要あり。正しい文章が書ける事は、顔を見ずに相手の関心を惹き付け結果となる。ビジネス文書を書くのは夜、添削は朝、時間を置くことがミスの早期発見に繋がる。類義語辞典の活用し簡潔で的を得た単語を用いた文書は、美辞麗句が氾濫した物より相手を釘付けにする。これこそワードパワー!
何時の、誰の話だったろうか「行った、見た、勝った」という世界最短のビジネスレターがかつて為替市場を大きく揺さぶったらしい。
外国語レターの場合、PCのスペルチェッカーは当てにせず、なるべく自分で辞書を引くようにする。機械だから完璧はありえない。第三者に添削を依頼するのも一つの手段、しかし、案を盗まれることもあるので要注意。新聞や雑誌的な文章の書き方は良い手本なので、日頃から目を通す習慣をつける、などが彼女のアドバイスのうちの一部です。
仏文レターは日本式に類似していて季節の挨拶や丁寧な締めの言葉がある。構成も英語とは違う。3つの言語を自由に操り、読む人に「おっと、こいつは侮れない」と思わせるレターが書けるのはいつのことやら。
彼女、パトリシア・ウエストハイマー氏の著書で私が絶賛したいのはこれ。主催者のパトリシアとこちらは同名別人です
The Peferct Memo Write Your Way to Career Success
by Patricia H. Westheimer
ISBN 1-57112-064-5
Jist Works
夢路とみこ
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