パリの銀座とも呼べるシャンゼリゼは高級なブティークやお洒落で人気のある商品が並ぶから、カフェでお茶するにもやっぱり高くつくのは仕方が無いということ。この通りに面するレストランは一部のチェーンレストランやピザ屋を除けば、だいたいが高い。グラビアの撮影や有名人が利用するようなブラッスリーもある場所、そしてパリ観光客には外せない一画ですから。
私が今勤務する複数の会社の一つがこのシャンゼリゼにあり、ランチをする場所を探すのは最近の楽しみ。シャンゼリゼも一つ横道に入れば気軽でお手頃なレストランもあるしファーストフードでもそれなりに美味しいところが幾つかあるんですよ。
特にルイ・ヴィトンの本社反対側にあるスウォッチのお店の隣から入るRue Washingtonワシントン通りは、知る人ぞしるレストラン界隈。シャンゼリゼで買い物、ウィンドーショッピングの後で食事をするなら、または有名キャバレー、リドーのショーを観る前に軽く食事をするならばお勧めの店が幾つもあります。ここの通りは穴場。
たとえば、レストランニュージェットセット、ジェットセットとは専用のジェット機で世界を遊びのために飛び回るお金持ち、それをするセレブをジェットセッターと呼びます。名前だけ聞くと「ださい」と思いますが、でも店内はシック。それなりの品格のある店なのになんでこんな田舎の成金趣味の名前を付けたのかが不思議。オーナーの趣味なんでしょうか。ここはフランス料理ではなくイラン料理、オリエンタル料理です。
店内は赤がテーマなのか椅子の革張り、壁のビロード生地など赤で決めています。テーブルにはリネンのクロス、その上に紙のテーブルマット(ここはダサい)。サービスがきびきびとしていてフレンドリーなのは嬉しい。定食メニューは昼も夜も16.90ユーロはあっぱれ。前菜とメインとデザートかデザートの代りにグラスワインという組み合わせ。日本人の口には合うんだと思いますここの料理は。野菜料理も豊富。
たまにですが、店の外にあるテラス席では水パイプをたしなむお客さんもいて、これをみているとここはパリかテヘランか、というエキゾチックさを感じます。水パイプって甘い香りがするんですよ、近くの席で食事していたらその香りが伝わってきてちと迷惑。
New Jet Set
14 rue Washington 75008 Paris
tel 01 45 61 00 70
夢路とみこ
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シャンブルドットに宿泊することが観光客の間で定着の兆しを見せつつあるなか、滞在中にホストファミリーから料理を習う体験型の依頼も増えて来ました。ここでの料理教室は至ってシンプル。マダムと一緒に朝市やスーパーでのお買い物に始まり、ランチか夕食の料理を教わりそして会食。宿泊者は夕食を、料理教室のみの人はランチを教わります。
料理の内容はだいたいが家庭料理、それもずぐ後で二本で実践できるようにと食材もごく平均的なものを選んでいます。だから覚えやすいし、またフランスでは調味料一つでも日本とは少し違うというエッセンスなども覚えられます。プロの料理人のレベルを求めるならコルドンブルーや料理研究家の講習があるけれど、マダムの都合さえ合えば一人でも受けてもらえるし、追加料金で日本語アシスタントも付けられるという気軽さがある。
いつもこの手のプチ留学の手配を依頼してくる旅行会社から「今回の希望者は男性なんですけど、どこのお宅がお勧めですか」と問合せがあり、男の手料理ならやっぱり教える側もムッシュが良いのでは、と思い、ムッシュが料理をするお宅のリストからトデア夫妻を選出。料理教室は女性の特許か社交場のように思われがちですが、最近は男の手料理はモテル秘訣のひとつ。日曜大工が出来て、車の整備に詳しく、料理も出来たらもうこれは白馬の王子様どころか、スーパーマンだ!
トデア夫妻はムッシュが料理をマダムがお菓子を作ることで、宿泊した人たちの評判はかなり良い。当日は私もブログの取材を兼ねてお邪魔した。朝、三人でムッシュの車に乗って20区にあるとても庶民的な朝市へ。パリの朝市は活気がある。これは季節を問わずに活気がある。この時期はちょうどジビエ、野禽の季節だから日本ではあまり見かけないお肉がたくさん見れる。野菜だってこの時期ならではのものが。ムッシュは日本から来た男性に一生懸命分りやすい英語でお肉や野菜の説明をする。とても楽しそう。料理をしている間も声をかけて、ジェスチャーを交えてとアクティブに教えてくれる。まさしくマンツーマンの料理教室。
ムッシュトデアの料理教室の模様
パリでのプチ留学は
夢路とみこ
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