[312]リヨンの食事所 その1

ディジョンと並んでリヨンは美食の里で。この二つの町の料理を比べるとこんな事が言えるのではないでしょうか。ディジョンは白い牛、シャロレー牛に代表されるように牛肉のお料理が得意。ワインソースもやっぱりブルゴーニュならでは。チーズもエポワッスやシトーで分かるようにウォッシュタイプで塩味がきつくワインにはぴったりという感じです。でも、リヨンは、豚肉や臓物系がお得意なので、ソーセージがおいしい。お肉そのものというよりもお肉加工品でしょうか。
ワインもコトー・ド・リヨネーズという元ワインがあるけれど牛肉のワイン煮などのがっしりした料理に合うブルゴーニュのワインと比べると、ソーセージとかサラミが多いこの地方のワインはやや軽めですね。もちろんこの地方はローヌ地方ですから、ローヌ川を南に下っていったらサン=ジョセフとかジゴンダスとかエルミタージ3とかしっかりしたワインもありますけど。でも、リヨンでもっともローカルなワインを飲もうと思ったら、ここはコトー・ド・リヨネに頼っちゃうかな。この地方のチーズもこの軽めのワインに合わせてできているのか、サンフェリシアンにしても、セルヴェス・デ・カニュにしてもフレッシュチーズのような軽さがあり、チーズがそんなに好きじゃない人でもすぐ親しめるものです。
リヨンへ行ったら私の胃袋ナビが向かうエリアは三つ、新市街のメルシエ通り、旧市街のサンジャン教会付近で有名なブッション料理界隈、そしてリヨン・パールデュー駅から徒歩10分くらいのところにある屋内市場、レ・アル ポール・ボキューズは午前中にリヨンに着いたときのランチ場所としては見逃せない。この屋内市場でのランチを目当てに私はなるべく午前11時までに到着するようにしてます。
この屋内市場の中のカフェやレストランはいつも地元の人たちでいっぱい。地元の人に入って、市場の中に店舗を持つ人たちもここで食事している姿を見かけます。リヨンはボージョレに近いからボージョレのおいしいものが安く飲めるのもここならでは。是非、朝食かランチをしにこのレアルにおでかけしてみては
こちらもご参考にどうぞ
http://blogs.yahoo.co.jp/beaucaillou7/51195954.html
夢路とみこ

[308]ディジョンのカフェ

ディジョンに住んでいたころ日曜日の朝にカフェで朝食を取るのが好きでよく出かけました。住んでいたのは駅から市街地とは反対の運河の方だったので、家の周りで日曜日にやっているカフェはなく、いつも駅前のカフェ「オウ・ビューロー」か、ギョーム門の側のカフェ、「コンコルド」か、リュード広場の「ムーランナヴァン」だった。
この2年半の間に「オウ・ビューロー」はオーナー・チェンジがあったようで「オウ・タヴェルヌ」になったけど、それでも、去年11月にここへ来たときは日曜日の朝、8時には店内でコーヒーが飲めたのに、今は開店9時からと。それはこの店に限らず、私が好きだったほかの店も同様で、「ムーランナヴァン」に至っては、オーナーチェンジによる店内内装の変化、メニューの変化、そして日曜日は完全にお休み、というのはかすかなショック。週末くらいしか、それにたまにしか来れないディジョンなのに、日曜日の朝、あの広場でバッカスの像を眺めながら朝食が取れないなんて。
しかし、ここでがっかりしてはいけません。この広場から更に大公宮殿に向かい、リベルテ通りをそのまま歩いて行くと、この宮殿の前にるリベラシオン広場の一角にブラッスリーの「レ・グラン・デュック」があり、ここなら8時頃に行っても開いてます。昔ながらのギャルソンの制服を来たおじちゃまウェイターがいて、これからの季節テラスで朝食を取るのはここ良いですよ。
朝食セットはフランス風が7ユーロ前後、英国風が9ユーロ前後。何が違うかというと、フランス風はバゲットにジャム、バター、オレンジジュース、お好みのホットドリンクで、英国風にはハムエッグがついてくる。別途払いだけれどもここのクロワッサンは1ユーロで、パリの倍近い大きさ。ホテルの朝食のクロワッサンは冷凍ものをチンしているものが多いので、朝食はカフェとクロワッサンだけで良いという人はここまで出てくる価値あり。ランチも安くて手軽で美味しいです。
店内の内装にはステンドグラスで描かれたブルゴーニュの4大大公の絵が。この部分だけでも「ここは、ブルゴーニュの首都ディジョンなんだ」という感じがいいですね。日曜日ですが、付近の「おやじ」たちも出勤していて「おやじカフェ」の雰囲気も漂わせていました。
詳細はこちらにて
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