観光客の案内でよく頼まれるのが蚤の市散策。有名なのはパリは北の方にあるクリニャンクールのそれ。北がクリニャンなら南はヴァンヴ。こちらは完全に庶民派、フリーマーケットののり。がらくた市、ガラージセール、そんな名詞で形容したい場所です。
ここに来るにはメトロ13番線はPorte de Venvesで下車。地上に出て前方に花屋が見えるのでそこを過ぎてまっすぐ行くとすぐに見える、テントの数々。この蚤の市や古いレースやぼたんが有名らしいと以前聞いたことがあります。そのせいでしょうかね、レース屋さんの前では値段を交渉する人、ボタン屋ではかわいい、そしてレトロなぼたんを見繕う若い日本人観光客を良く見かけるのは。ここは土曜日と日曜日とやっているので日曜日どこに行く予定も立ててないときにはおあつらえむきの散策の場だと思っています。
距離的には全部のお店を含めてもたぶん数キロもないんでしょうから、時間的には1時間もあればざっと見れます。蚤の市の先には食品の青空市場、マルシェもあるので両方楽しんでも2時間程度?じっくり交渉してお目当ての商品をゲットするのも入れると3時間くらい。
ヴァンヴの蚤の市サイト
出店者のリスト、写真をクリックすると良く見えます
http://pucesdevanves.typepad.com/exposants/specialites.html
日本語でも紹介しているボタン屋さん
http://pucesdevanves.typepad.com/exposants/2008/02/hebert-eric.html
午前中にここを見学して、メトロ駅前からトラムT‐3はPorte d’Ivery行きに乗りPorte de l’Orelansまで行き、ここでランチをするのが私のお勧めコース。トラムに乗れる楽しさが味わえるから。停留所前にあるブラッスリー Paris Orleansはお洒落な店。大声でデジュネーDejeunerと叫ばないと入り口付近のテラス席にあてがえられてしまいます。
私が好きなのはSaucisse et Aligot ソーセージとアリゴマッシュポテトの一皿16ユーロ。アリゴはマッシュポテトの中にフレッシュクリームとカンタルかライヨールチーズを入れてのびのびに延ばした歯ごたえの「かじるマッシュポテト」です。
http://www.parisorleans.com/
[270]ピクニック日和(1)
お金を使わずに楽しむ方法を知るフランス人に見習って私もピクニックはよくしますが、去年の春はサンマルタン運河付近の公園でお花見をしました。場所は良かったし、国際異業種交流会エクスパット・パリからは50名以上のメンバーも集まり楽しかったのだけど肝心な桜が少ししかなくって「淋しかった」とのコメントが。
じゃあ今年は名誉挽回と思いパリ近郊で「桜の名所」と呼ばれるParc des Sceaxソー公園を提案することに。ここへは昔の同居人と良く車でピクニックに出かけましたので場所としてはよく知っているところ。その広さと優美さはさすがフランスといつも圧巻したものです。
日本で言う公園のイメージからちょっと離れていてプチプチヴェルサイユの庭という感じかしら。大運河があり、ジュネーブにあるような大噴水があり、現在はイル・ド・フランス美術館になっている古城があり、そしてなんと言ってもすごいのは良く手入れされたフランス式庭園。フランスに来てロワールの古城巡りが出来ない、ヴェルサイユに行く時間がない、でも、フランス式庭園は見たい、という方には売ってつけの場所ですよ。
この公園に行くには幾つか行き方があり、今回は「桜の名所」の場所にスポットを置いてそこに行くには一番近い駅からの道のりを紹介します。
パリ市内はシャトレ、サンミッシェル叉はダンフェール・ロッシュローの駅からRERのB線はSt Remyなんとか行きに乗り、La Croix de Berny下車。ただし、この便は必ずしもこの駅に停車するとは限らないので掲示板に車両名PEPEと通過時間が書いてある事を確認してから乗車。重要点、パリを出る駅から往復の切符を購入すべし。公園の駅は無人駅が多く自動販売機はカードかコイン以外の現金は使えないので切符が買えないと帰りの便に乗れませんよ。
降りたホームから階段を昇り隣のホームの出口から改札を通って(要切符)外に出ます。目の前の横断歩道を渡り進むと公園の南入り口になります。美しい並木道をまっすぐ進むと左手に売店、目の前にピンクのレンガに青いドアの白い建物があり、これの裏がトイレ。
この場所を右に曲がると大運河が広がります。大運河を前方に取り左側にまっすぐ進むと桜の木が所狭しに植えられた一角が。そこはまるでパリ上野公園。
ソー公園のサイト
http://parc.de.sceaux.free.fr/index.html
夢路とみこ