パリに残る風車の面影は3ヵ所。この3つの風車を機軸に1日観光なら。
アメリちゃんのカフェ、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの後はやっぱり何と言っても世界で最も有名な風車の一つ、赤い風車、ムーラン・ルージュでのショー観覧でハイライトを迎えては。
嬉しい事に仕事でここへは何度も行く恩恵に。人によってはショーは一度だけで言いと言う人もいますけど、パリのこの手のものは何度行っても感動、全く飽きません。ここのショーは数年に一度しかプログラム編成しませんが、現在のそれ「フェエリー」はその名前、御伽噺というだけあって90分間の龍宮城体験かしら。フレンチカンカンに魅せられて気分はロートレックかな。
ここのショーは第一と第二があり、ディナー付は午後7時半から。ショーそのものは午後9時半ごろと午後11時半頃の2回。ディナー付きとドリンクのみ、どちらでも素晴らしいショーは確実ね。ただし、第ニ公演が終わるのは午前1時を回り、週末で無い限り地下鉄の終電は既に遅し。
仕事でここに案内するときによく利用するのが現地発ツアーのもの。お客様と一緒にタクシーを待つよりも観覧後にすぐバスで帰れるから疲れなしの上に安全。
ショーは素晴らしいのですが、食事はツアーだとやっぱりイマイチかな。現地発ツアーでも食事だけはエッフェル塔でのディナーとムーランがセットになっているのもあるのでそちらでも代替案にはなりるのが助かる。
現地発ツアーに参加で重要なのは申し込み用紙(バウチャー)は絶対に忘れないこと、これがないと支払いの証明にならないので現地でもう一度払い、後でバウチャーと引き換えに払い戻しが通常です。また、参加は旅行の最終日ではなく、最初の方に組むべし。遅刻やバウチャー忘れなどの理由で別の日に振り替えのために余裕を持っての予約。
このような場所でのお洒落は望ましいと思います。いくら観光客の多いところだとしても、パリの大人のハイセンスな社交場を意識して、是非ドレスアップしてお出かけ下さい。
シティラマ社バスツアー
ムーラン・ルージュのサイト
夢路とみこ
[264]3つの風車で過ごす一日(1)
その昔、パリのモンマルトルには8基の風車があったらしい。それは小麦を粉にしたり、葡萄を圧搾してワインにする用途が目的で。
確かにモンマルトルはその昔、葡萄畑があり、今も一部ですけれど残っていて10月には収穫祭もあるくらいだから風車で圧搾したとしてもおかしくない。でもそれ程広くもないこのパリの一画にそれだけもの風車があったとは驚きですね。モンマルトルはパリで一番海抜が高いところだから風も十分に取り込めたのでしょう。
でもこれらの風車は革命や戦争で少なくなり、もともとの8基のうちに残っているのは、今は有名レストランとして栄えるル・ムーラン・ド・ラ・ギャレットくらいでしょうか。ここに風車があったことに由来する場所は、映画アメリで一躍有名になったカフェ・ドゥームーランやパリのトップクラスキャバレー、赤い風車と言えば、もちろんムーラン・ルージュが挙げられますよね。
この3つの風車を機軸に1日観光するとしたら。。。。
まずはやっぱり、アメリちゃんのカフェで朝食を取ることでしょうか。このカフェに行くにはメトロ2番線のBlancheブランシュで降りて目の前の坂を登るようにあがって行くと左側にあります。この坂道は両側が商店街になっていて小さなお店が、主に、食品やカフェばかりですがどれも庶民的なモンマルトルのよさが現れていてぶらりぶらりするのはとても楽しい場所ですね。
アメリちゃんのカフェはこの駅から徒歩5分もしないところにあります。映画の影響もあり、観光案内の内容にここを頼まれる事も多いのですが、事前に断っているのはここのトイレは「穴式トイレ」つまり仏語ではToiletTurk トワレット・ターク、トルコ風トイレというもの。何でトルコ風と呼ぶのかは今だに謎。
トルコ大使館の抗議文はいずこに?
お店の雰囲気は映画のそれよりももっと庶民的で、古きよき時代のモンマルトルという感じなのでですが。アメリちゃんのポスターもなんとなくレトロな雰囲気を醸し出しているし。ここはお洒落なモンマルトルというよりもおやじカフェと呼びたくなるような人間臭さ、情の奥深さが感じられる場所です。だから注文する朝食もクロワッサンというよりもバゲットを半分に切ってバターとジャムを塗る、タルティーヌがここらしい。
アメリのカフェ
CafeDeux Moulins
15rue Lepic 75018
tel:01 42 54 90 50
夢路とみこ
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