[179]にわかブルギニヨン3

旅行中の楽しみはどんなところに泊まって、どんな食事を楽しむか。フランスには英国のB&BにあたるChambre d’Hoteシャンブル・ドットがあり、中には夕食も用意してくれるTable d’Hote ターブルドットがある。私が今回選んだのは「農家のシャンブル・ドット」目的地移動のタクシー料金を含めても都市のホテルに宿泊してレストランで朝,夕食にワインを付けて払う合計額とほぼ同じ位の料金でいつもの宿とは違った体験が出来るのが民宿宿泊だと思います。
パレ・ル・モニアルからタクシー代片道20ユーロ程度で辿り着いた所はディジョンからは想像もつかない広々とした牧場。母屋とは別に物置小屋だった事が嘘のように完全に美しい客室に作り変え、お洒落なマダムのセンスが行き届いた可愛いお部屋が私達を待っていた。部屋は3室で最大でも8名しか泊まれない。お部屋に生けられていた薔薇はお庭の摘みたて。
農家だから牛、羊、鶏、ウサギ、犬までいて賑やか。窓を開けているとメェメェ聞こえる。ここで私は初めてブルゴーニュ・ノワール種の鶏を見た。いつもは市場でローストチキンになっているものしか見た事ないけど、生きて走り回っているのにびっくりした。

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[177]ようこそ日本へその6

フランス語でBar a Vin(バー・ア・ヴァン)はワインバー。つまりグラス1杯から気軽に色々な種類のワインが楽しめる店のこと。私のペースと量に合わせてしっかり飲んでくれる人と会うときはビストロへ行きボトルオーダー、一人の時はワインバーと使い分け。バー・ア・ヴァンはカウンターでも飲めるからバー、日本で言うところの「立ち呑み」ってやつ。日本に帰りホテルで荷物を解いて駆け込むのは東京なら「立ち喰い蕎麦」屋。大阪なら「立ち喰いうどん」屋。これはディジョンのワインバーでボーヌから北に向うワインを飲み、ボーヌのワインバーではボーヌから南に向うものを飲みたい。飲んでいる場所に近い畑のものを飲む事で頭の中で「葡萄栽培の1年」が走馬灯になるという私だけの変なこだわり。

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