今年も無事にクルーズシーズンを迎えた。この冬あんまり寒いから運河の氷が溶けなかったらどうしよう、船内改装工事終了が間に合わなかったらどうしようとハラハラさせられる事もあったけれどでもこれで一安心。冬の間、アルプスのスキーリゾートで働いてたり、アフリカやアジアに数ヶ月バックパック旅行をしていたクルーたちが元気に戻って来た。でも、全員が戻ってきた訳じゃない。中には去年を最後に丘に上がった者も。
以前にも紹介しましたがクルーは3月から11月までの9ヶ月間ずっと船で共同生活します。日本のユニットバス位の広さしかないクルーキャビンで彼らは寝起きし、乗客の入れ替えとなる週末の24時間だけが事実上のオフ。毎日移動しているから仕事を終わった後にちょっとお稽古事なんてのはない。船内にはTVも無ければ、ネットサーフするにも回線が不安定すぎる。乗客にとって僅か1週間の「離れ小島」状態でも彼らにはそれがワンシーズン。
[158]花の祭典
元同僚で仲良しこよしのヴェロちゃんが「花の祭典、フロリッシモ」が開催されたから行こうと誘ってきた。この祭典、3年に一度開催されるらしい。でも今年はこれと一緒に世界蘭展も来たから会場となったパレ・ド・コングレ(展示会場)はてんやわんやの人だかり。高速を使えばジュネーブもフランクフルトも 3,4時間だからスイスやドイツナンバーの大型観光バスも集まった。蘭展の方は確か5年に一度かなんかでフランスに来るのは初めてらしい、パリでなく、ディジョンということがディジョン人のプライドをくすぐる。
フランス人はラテンだからフラワーアレンジメントがダイナミック。週一に花屋で切花を買うけれどそこにあるブーケの色使い、プランターの植え方、植えているもの、花の中にドカーンと姫リンゴとかミニパイナップルとか大胆に入っているのが面白いというか奇妙というか。花の配色も日本ではペールカラー、パステル色が多い気がしますが、こちらは情熱的な原色。