終戦60周年を迎えフランスとドイツの関係が益々溶解して来つつあるようです。50周年の際にコール首相はDデー(仏ではJデー)式典の招待を拒否したようですが、シュローダー首相は来て名演説もして行った。その勢いなのか民間レベルでも仏独友好行事が増加しつつあるのは結構なこと。
この春より10月10日まで二国の国境となるライン川を挟んでストラスブールとドイツのケール側と二つの河岸で花や木々を用いて壮大なスケールのテーマパーク開催中。吊橋を渡ればすぐドイツ。ドイツは森の国と言われるだけあって展示場など到る所に木がたっぷりと使われています。木目が目に優しく、木こりの国って感じ。ドイツ人って木こりのようにごついし。。。。フランスはラテン、芸術の国らしく花壇や庭園に本領発揮というところ。
敷地内にはそれぞれの郷土料理を楽しめる店があり、ビールもドイツとアルザスと橋を経て味比べに行ってみては。またそれぞれの河岸にはバトームーシュがありミニ遊覧を楽しみながら対岸に行くことも可能です。ピクニックをしたいひとのためにベンチも芝生も充分。お弁当は持参、ワインやビールは場内でというのも良いかも知れない。子供も大人も、団体でも一人でも楽しめる、機能的ながらもデザイン性の高いヨーロッパの景観設計を学べる学習パークでもありました。
このパークは朝から夜までやっていて1日から3日券まであります。コンサートもあり、フランス側には庭園デザイナーによるユニークな発想の庭園がおもしろい。
[131]アルザス地方の味 その2
本当か嘘かその真意は知りませんが、アルザスの有名なチーズ、Munsterマンステールはひと昔前まで、と言っても20世紀ですけど、公共の交通機関に持ち込むことが禁止されていたとか。つまりそれ程臭いと言われています。
私達日本人は漬物に慣れているから臭いと言われても欧米人が感じる程の異臭には思えないのですが。漬物大好きでスイス赴任中には日本からぬかを送って貰い「マイ漬物」でスイスの白ワインを堪能したほどに漬物好きな私はチーズは臭ければ臭いほど好き。船の狭いキッチンで一人、臭いチーズをよだれたらしながら「うめー、うめー」と日本語で絶叫するのを英国人クルーはいつも白い目で見てましたが。。。。
マンステールは修道院という名のウォッシュタイプチーズ。つまり製造行程で発酵を促す為に塩水に漬けて洗うタイプ。その昔、修道士が修道院の維持費を賄うためにこれを作り村人に売ったという、それはブルゴーニュのチーズ、シトーと同じようなもの。シトーはそれ程強い臭いはないですが。チーズは食べる最低 30分以上前に冷蔵庫から出して常温で柔らかく、ちょっととろける位がベスト。臭いチーズなんて柔らかくなるのと香りのきつさが比例。