パリ、シャンゼリゼ界隈のジョルジュ・サンク通りにあるストリップティーズの店と言ったらそれが只のストリップ小屋ではないという事を想像していただけるでしょうか。そこはシャンパンと葉巻、カクテルドレスのご婦人達も観覧に来る歴とした大人の社交場、クレイジーホース。
フランスでは毎年大晦日の夜、クレイジーホースのショーがテレビで放映されます。私はそれを観ながら新年を迎えます。まるで行く年来る年のよう。でもセクシーなストリップとは、いやはやナンともフランスらしい行く年来る年かな。
いつもTVで観ながらも一度はパリで、ライブでこのショーを観たいというのがかつてからの私の強い希望でした。そこがとてもファッショナブルな場所で女性や観光客も多いとは知りながらもやはり女ひとりで行くのにはためらいとはじらいが。最近になりここもムーランやリドのようなディナーとショーがパックになった観光ツアーが出ました。一人からでも参加OKというのに勇気付けられて申し込みました。
[070]歌声レストラン
1960年代に東京では歌声喫茶と言うものが流行っていたようだ。それはみんなで歌詞カードを持ち、カチューシャやちょっとアナーキー風の歌を合唱し共に青春を謳歌したというべきでしょうか。私が日本を出る少し前にもそのブームが少し再来した様で西新宿あたりにそれがあったのを覚えています。
東京で聞くシャンソンは日本語訳だけどそれなりに艶っぽく、悲しげなピアノのメロディーを奏でられると誰しもがピアフに聞こえ、モンタンに聞こえたものです。さてパリより先の本当のフランスというとなると。ディジョンではつい最近になってそれらしきものを見かけるようになりました。私も只今ハマッている最中。ブルゴーニュ美食の好敵手であるリヨン美食のレストラン、シェ・レオンが月に1回、ソワレ・ミュージック音楽の夕べ)を始めたのはここ数ヶ月前のこと。