ディジョンに数ある博物館、資料館のなかでとても気に入っているのがミュゼ・ラ・ヴィ・ブルギニヨンと呼ばれる生活博物館。市の中心にあるけどあまり目立たない通りにあるのとディジョンのガイドブックでもきちんと紹介していないのであまり観光客には合いません。むしろ地元の小学生団体や博物館好きな人のお散歩コース化しているのかあまりディジョン人以外を見掛けません。
博物館の建物そのものはかつてシトー派修道院だったという事もありとても美しい回廊があります。中に入るとブルゴーニュ人の生活様式が分りやすくマネキンなどを使って昔の郷土衣装を展示しています。さすがブルゴーニュと思えるのは美食の地方だけあって昔の料理道具などの展示室があるところ。恐れ入りました、さすが、ディジョンと言いたくなるのはマスタード壷のコレクション展示室。市内にあるマスタード博物館の壷もおもしろいけれどこちらは更にそれを拡大した規模でさまざまなものが見れます。
[063]ソワレ・エタップ
仕事柄、私は時々観光地の下見に出掛けます。自費の時が多いのでいつも安宿なのですが、地方の宿で「これは有難い」と思う宿があります。それはSoiree Etape ソワレ・エタップやDemi-Pensionドミ・ペンションというまるで日本の民宿のように朝食と夕食込みのホテルが町中にあること。
田舎に行けばGite de Franceジッド・ド・フランスという民宿協会に登録している一般家庭はあるけれどその殆どが郊外のため車がないと行けない。女性一人旅だと食事をするレストランを見つけるのが大変。言葉に不自由がなかったとしても夜8時過ぎに一人でレストランに入るのはちょっとひける。レストラン側も儲かる時間帯の一人客はあまり歓迎しない。またレストランは大人の社交場としているフランスでは女性がエスコートや同性の同行者もなしでは入り難い雰囲気がおのずとあります。