ディジョンと並んでリヨンは美食の里で。この二つの町の料理を比べるとこんな事が言えるのではないでしょうか。ディジョンは白い牛、シャロレー牛に代表されるように牛肉のお料理が得意。ワインソースもやっぱりブルゴーニュならでは。チーズもエポワッスやシトーで分かるようにウォッシュタイプで塩味がきつくワインにはぴったりという感じです。でも、リヨンは、豚肉や臓物系がお得意なので、ソーセージがおいしい。お肉そのものというよりもお肉加工品でしょうか。
ワインもコトー・ド・リヨネーズという元ワインがあるけれど牛肉のワイン煮などのがっしりした料理に合うブルゴーニュのワインと比べると、ソーセージとかサラミが多いこの地方のワインはやや軽めですね。もちろんこの地方はローヌ地方ですから、ローヌ川を南に下っていったらサン=ジョセフとかジゴンダスとかエルミタージ3とかしっかりしたワインもありますけど。でも、リヨンでもっともローカルなワインを飲もうと思ったら、ここはコトー・ド・リヨネに頼っちゃうかな。この地方のチーズもこの軽めのワインに合わせてできているのか、サンフェリシアンにしても、セルヴェス・デ・カニュにしてもフレッシュチーズのような軽さがあり、チーズがそんなに好きじゃない人でもすぐ親しめるものです。
リヨンへ行ったら私の胃袋ナビが向かうエリアは三つ、新市街のメルシエ通り、旧市街のサンジャン教会付近で有名なブッション料理界隈、そしてリヨン・パールデュー駅から徒歩10分くらいのところにある屋内市場、レ・アル ポール・ボキューズは午前中にリヨンに着いたときのランチ場所としては見逃せない。この屋内市場でのランチを目当てに私はなるべく午前11時までに到着するようにしてます。
この屋内市場の中のカフェやレストランはいつも地元の人たちでいっぱい。地元の人に入って、市場の中に店舗を持つ人たちもここで食事している姿を見かけます。リヨンはボージョレに近いからボージョレのおいしいものが安く飲めるのもここならでは。是非、朝食かランチをしにこのレアルにおでかけしてみては
こちらもご参考にどうぞ
http://blogs.yahoo.co.jp/beaucaillou7/51195954.html
夢路とみこ
[311]リヨンのお宿
このホテルを見つけたのはリヨン観光局のサイトから。
http://www.lyon-france.com/
今回は観光アテンドと異業種交流会の仲間を伴って、そして滞在期間も1泊という超短期だから、2つ星の中でもメトロ駅に近いということを最優先させてこのホテルに決めました。
http://www.hotelazurlyon.com/index.php
場所はリヨン・ペラーシュ駅から徒歩5分。駅からカルノ広場に向かう出口を出て広場を反対方向に渡ったら、目の前にすぐヴィクトル・ユーゴ通りがあり、ホテルはその通りの入り口すぐそば。この通りをまっすぐ突き抜けるとベルクール広場まで行けるという便利さに惹かれての予約。
入り口はチェックインカウンターと朝食をとるサロンがあり、雰囲気は明るい。オーナーが「うちのホテルはね、古い建物なんだよ」と19世紀の建築であることを自慢してました。「安ホテルの古いは=汚い、ウルサイ」の私のイメージを払拭するようなホテルでした。
60ユーロ前後のお部屋でもそれなりの広さがあり、ベッドの横でスーツケースが広げられる広さは有難い。私の泊まった部屋は中庭に面していたので窓から見えたのはリヨンならではのカラフルな壁を持つお隣さん。もちろん静か。
各フロアごとにテーマカラーがあるのか、レモンイエローやライムグリーンでドアやフロアのサイドテーブルがコーディネートされていたのは、女性好みだなと思いました。でも、このホテルの建築で気に入ったのは3箇所。ゆったりとドレープのようなエレガンスのある階段。そばの壁に掲げられている古き良き時代のリヨンの白黒写真。パリで同じようなものをよく見かけますが、リヨンのそんな時代を見るのは初めて、パリのそれのように素敵なお写真ばかり。
そして私が一番気に入ったのは、もちろんホテルのオーナーのご自慢中のご自慢のようでした、19世紀のクラシックなスケルトンタイプのエレベータ。これどうやって乗るの、と最初は困惑するくらいにドアの開閉に戸惑ってしまいましたが、この時代のものですからね、自動ではなく、自分で開けて閉める。フレンドリーなオーナーの雰囲気意も気に入ったので、またここに泊まるでしょう。
ご参考にどうぞ
http://blogs.yahoo.co.jp/beaucaillou7/51187444.html
夢路とみこ