[058]鷲ノ巣村めぐり その2

ニースは町そのものが広く観光すべきところが多過ぎて1,2泊の滞在で鷲ノ巣村巡りもやろうという大急ぎの旅には向かない様です。地中海性気質に倣ってやっぱり3,4泊を目安にファニエンテ(伊語でのんびりというらしい)して下さい。
ニース発のヴァンス行きバスならばヴァンスもサン・ポールもカーニュ・シュール・メールにも行けます。同じルート上にありますが、1日で3村を回るのは大変。
まずはヴァンスへどうぞ。マティスのロザリオ礼拝堂はバス停から歩くこと15分。高級住宅地が建ち並ぶところにポツンとありますが、さすがマティスがこの地を選んだというだけあって地中海が綺麗に見えるし、周辺には芸術家も多く住んでいるようです。所々に「絵画教室」の看板やアトリエが見え、製作途中の作品が窓越しに見えたりもしました。

“[058]鷲ノ巣村めぐり その2” の続きを読む

[057]追悼:ブルゴーニュの星

朝起きたら「ロワゾー氏亡くなる」というニュースが飛びこんできた。
水の技法という料理を産み出してブルゴーニュの代表的な食材である蛙を使った料理で三つ星を掴んだコート・ドール県の星、ベルナール・ロワゾー氏に初めて会ったのは2000年1月でした。その調理法が日本人にとても人気がありファンも多いのでと某旅行会社の依頼で弊社のクルーズとロワゾーさんの料理、食材をテーマとしたツアーの企画が持ちあがりそのお願いに上がった時でした。
弊社の創立者がロワゾーさんのファンで30年近くも彼のレストランに通い故人とも親しいというのでその叔父様に連れられ初の三ツ星体験。打ち合わせはディレクターである夫人とその秘書の女性と私達4人のみ。食事のあと廊下で創立者の叔父様がガタイのがっしりしたまるで肉屋の店主みたいなオジサンと立ち話を始めた。ロワゾーさんご本人を一度も見た事もなく仏語もおぼつかなかったのでその人はお肉担当の人だろうとぐらいに思ってました。

“[057]追悼:ブルゴーニュの星” の続きを読む