[056]鷲ノ巣村めぐり その1

カンヌから行く鷲ノ巣村はビオット。国鉄BIOT駅からバスで登る事10分。途中車窓から上を見上げると「鷲ノ巣」ぶりがはっきりとします。でもバスの速度が速すぎて中々シャッターチャンスが掴めないのが残念。
レイモン・ペイネという画家を知っていますか?みつはしちかこの「チッチとサリー」の様な絵柄を描くイラストレーターです。(もちろんペイネの方が古株)彼の美術館はアンティーブにありファンなら立ち寄りたい町ですが、ビオットの観光局の中に何故かしらペイネ作品のギャラリーがあります。こんなところで再びペイネ作品にお目に掛かれるとは嬉しい驚き。ペイネがビオットをテーマに描いた作品のコレクションが展示されています。これだけでもビオットに来た甲斐がありと思いました。
ガイド本によるとビオットはガラス細工の町とあり、それは本当なのですが、とてもふらりと立ち寄ってお土産に買うという代物ではなく、かなりの芸術品揃い、つまりお高い。欲しいものはたくさんありました。VISAを始めとしてJCBも使用可というところから日本人観光客も多いのでしょう。でもみんな買うのかな?

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[055]鷲ノ巣村

コート・ダジュールの魅力は海岸線のみならずその後方に点在する「鷲ノ巣村」にもあり。その集落は険しい山の上に所狭しと要塞を中心に家屋や商店が建ち並び天国に最も近い城下町みたいなものでしょうか。随分辺鄙な所にあるなと思いきや、歴史背景を考えると昔の人達は切羽詰って山奥に逃げ込んだのでしょう。
かつてマッサリア(現在のマルセイユ)から荒くれ者達が侵入して奪略と破壊の中、おちおちと海岸沿いでは暮らして行けなかったのかもしれません。しかしどの村も本当に山の天辺とも言える位に高い所にありニースやカンヌの中心街からバスで行ってもゆうに30分1時間は登ります。バスなのにスピードを70キロ以上も出すし、整備されているけど傾斜の上にカーブが多い。高所恐怖症の私は乗車中足がすくみっぱなし。バスは揺れるし、ガードレールが低いから一つ間違えると断崖から地中海にドボーンという事もありやはり心臓はバクバク。

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