私の周囲のフランス人に言わせるとヌーボー、ヌーボーとうるさいのは日本人だと言い張ります。私に言わせるとワイン祭りが一つ増えて喜んでいるのはフランス人でしょうが。日本人にかこつけているけれどフランス人だってこの日は昼間から飲むし、会社でも社内メールで「ヌーボー到着、昼食時間に食堂にて試飲会」と回って来た。確かに一番乗りは私だったが。。。。。。
ヌーボーの販売促進したのは日本人かもしれないけれど最初にこれに目を付けたのはイギリス人だと聞きました。要するに外国人が騒ぐまでボージョレのワインは誰も見向きもしなかったとか。ルイ14世は心臓病を患っていて主治医から赤ワインがよろしと処方されパリに近いこのブルゴーニュからワインを取り寄せた事に端を発しこの近辺のワイナリーが栄えたらしい、けれど、ボージョレは「まずい」と言われ当時は蔑まれていたとか。
[047]栄光の三日間
フランスの数あるワイン祭りでも特に私が好きなのはトロワ・グロリユゥーズと呼ばれるこれ。この祭りは利き酒騎士団のための祝賀会が中心で一般の私達が楽しめるのは日曜日のワインオークションだけ。これは慈善活動目的のオークションでさる有名どころの年代物のワイン競り落としとは違いますが、それでもワインファンにとっては見応えのある競売会です。
会場となるボーヌの町では祭りが開催される11月の第3週目になると普段以上に観光客が多くホテルの予約も大変ですが、レストランもこの週末ばかしはお祭りの特別メニューのみでちょっとお高めの値段設定をしています。優雅にワイン三昧の旅行ならこの時とばかりレストランで特別メニューを味わうのも良し店によっては料理とワインのマリアージュもあるようです。
バジェット旅行者には屋台もあるぞ!屋台と言っても馬鹿には出来ませんよ。フォアグラや美味しいハムのサンドイッチがあり、グラスワインもあります。私が好きなのはトゥルーズ産ソーセージと玉ねぎの白ワイン煮を挟んだホットサンド。毎年こればかり食べています。