南仏プロヴァンス=古代ローマ遺跡のみと私は考えていたけれどニームに来てびっくり。遺跡はもちろんのことルネサンス様式のフォンテーヌ庭園があり、ジェームス・ディーンやマリリン・モンローの写真と一緒にデニムジーンズの歴史が見れて色取り取りの町。
駅から20分程歩けば旧市街。まずは古代闘技場が見えます。道路に面しているために排気ガスで黒ずみがいっぱい。可哀相。その周辺はカフェとホテル街。そのカフェがまた古き良きパリスタイルで南仏のパリと呼ばれるエクス・アン・プロヴァンスのそれと良い勝負。私が訪れたのは10月下旬なのに日中の気温が 20度以上、夜でも15度はあるから夜でも「テラスでご飯」の光景はこの時期のディジョンでは全く考えられないから早速私も。
写真を撮るならばカフェと闘技場を一緒に入れた構図で是非。味わいのある写真に仕上ります。旧市街は小さいので徒歩散策がベスト。大通り以外なら歩行者天国も多いです。旧市街と言っても建物の上層を見てやっと「ああ旧市街なんだ、ここは」と思い出す位に道に面する店舗は現代的なファッションブティークやお土産屋さんばかりです。
[043]ニュイ・サン・ジョルジュのボーリュ祭り
ディジョンとボーヌの間にあってこの二つの町が有名過ぎて見逃しがちなニュイ・サン・ジョルジュの町はブルゴーニュでも私のお気に入りのひとつ。ここは銘醸街道沿いにある町としては漏れる事もなく高級ワインを生産するドメーヌが幾つもありますが、葡萄畑のある傾斜の反対側ではキールでお馴染みのクレーム・ド・カシスを作る町としても知られています。
ニュイは日本とも所縁深く山梨県の一宮町が姉妹都市提携しています。来仏するまでは様々な国のワインを飲んでいましたが、日本のワインにもお気入りブランドが幾つか。その中でもこの一宮町で生産される「ルミエール」は一升瓶入りを購入しデイリーワインとして毎日の晩酌用。だからニュイに初めて来た時に一宮町と姉妹都市提携していると知り更に好感を持ちました。
ロマネ・コンティやクロ・ド・ヴージョの畑を見学するのならニュイからのタクシー利用が最も経済的です。これらの畑の周辺は全く何もなくお茶するカフェすらないのです。バス停はあるものの本数は限られ待ち時間が長い。ここならブラッスリーやブティークはもちろん、徒歩で行けるところにカシス博物館もあり、見学試飲が可能なワイナリーも充実しています。