毎週火曜日、木曜日、金曜日そして土曜日はディジョンで大きな朝市が立ちます。市が立つと言ってもディジョンはいちおうにも都市ですから屋内マーケットです。19世紀の産業革命の影響を受けブルゴーニュで最初に建築された鉄筋建築物というのが自慢らしい。でも内容も自慢出来ます。ここはブルゴーニュ人の胃袋そのものです。
私は自称グルメ、周囲に言わせると「くいしんぼう」という事でこのマルシェが大好きです。スーパーから比べると割高ですが近くの村で栽培された新鮮な野菜やそれぞれのお肉屋さんの味が良く出ているお惣菜が好きで良く買います。お惣菜は100グラム単位から買えます。知り合いが日本から訪ねて来たら必ず観光案内にここを選ぶし、また一緒に買い物をして我が家で昼間から一杯というのはいつものお決まり。
[039]ヴァンダンジュ
私が日本にいた時から私の周りはいつもワイン好きの知り合いばかり。でもフランスワインが大好きでそればかり飲んでいるという知り合いは少ない。最大の理由は日本で販売されるフランスワインの価格がとっても高いから。確かにフランスワインは他の国のものから比べると高いし、高いのしか入ってないような印象も受けます。
時々知り合いに頼まれてワイナリー見学の付き添いで出かける事があります。輸入するものを買い付けに来る人は多く、大手は既にルートが固定しているので小規模のワイナリーで現地で買うとお手頃ですがやはり日本に出ると数倍になってしまうとか。それは税金、輸送費、管理費など諸々の事情があるようで。でもやはり南仏から比べるとここでも高いと感じるのはブルゴーニュワイン。
ブルゴーニュでは殆どが葡萄の収穫に機械を入れず人の手で摘み取ります。有給休暇を取ってキツイ、キタナイ、キケンのヴァンダンジュに出掛ける私を同僚は「アル中だ!」と笑って送り出してくれました。しかしこのヴァンダンジュなる収穫は1週間から10日かけてやるバイトですが本当にしんどい。1日8時間まるまる中腰で剪定ばさみを握って畑をうろうろします。慣れて余裕のある人は歌まで歌っちゃいますが、私は葡萄の蔓と格闘するのみ。