元旦からユーロになったものの、スーパーや一般企業が営業開始したのは1月2日から。新通貨が引き起こすちょっとしたパニックに遭遇し始めたのもこの日からです。
ユーロ表示がされる様になったのは昨年秋からだから充分に準備期間があったわけなのに、いざそれが流通し始めたら周辺がやたらめったら興奮気味。初めて海外旅行をした時に購入した外貨を手にして大喜びした自分の姿を思い出してしまいました。でも微笑ましいと感じたのは1月2日のみ、それ以降は私の生活までパニック。
3日の朝、ランチを買うお金(ユーロ)がない事に気付き手持ちのフランを持って近くの郵便局へ。始業時間の8時半まえなのにものすごい行列。待っていたら午前中が過ぎてしまうと思い銀行へ。銀行は更にすごくロビーには溢れる人、カウンターにはお札の山を抱えてユーロ交換しているお年寄りがいました。フランスにも「箪笥預金」という言葉があるのかもしれないと思いました。その日の交換は諦めCD機でユーロを引き出したらその小ささに「まるで子供銀行」などと思い、後日手にした硬貨の真新しさに「やっぱり子供銀行」と感じてしまいました。
[001]トラン・ブルー
ドゴール空港からパリリヨン駅まで来た貴方はTGVの出発時間までぶらりぶらりとお散歩ですか?ちょっとリッチに過ごすならやっぱりアガサクリスティーのミステリー小説のタイトルにもなったレストラン「トラン・ブルー(ブルートレイン)」。
駅構内の2階にありますよ。最近ではリュック・ベンソン監督作「ニキータ」で激しい銃撃戦のシーンの舞台がここでしたよね。このレストランでディナーとなるときちんと正装しなければならないし、ランチだって予約が必要です。でも朝7時からやっている朝食は予約なしでも入れます。優雅なモーニングを味わいたい方は「トラン・ブルー」でどうぞ。
美食はブルゴーニュに着くまで我慢、でもお腹がすいたという方はTGV内にあるブッフェでどうぞ。イギリス風サンドイッチ(三角サンド)はパックものですが結構いけますよ。TGVのブッフェを担当するワゴンリーという会社が車内グルメに力を入れ出したようです。宣伝も以前よりずっと美味しそうな写真を起用しているし味もまんざらじゃない。パリリヨン駅?ディジョン駅までの90分、TGVのブッフェの味を楽しむのも旅の醍醐味?
日本の場合、地方都市だって駅前には「駅前商店街」なんかあってかなり賑やかなのですが、フランスの場合、駅から市の中心地に行くまでちょっと歩く事がよくあります。それでもディジョン駅は地方都市の駅だから少しは活気があります。