[296]奉仕は力なり

最近また会社が倒産
フランスで就職して2度目の倒産
でも前回の倒産の時、123号124号にて掲載、と今回では気持ちの持ちようが違う。パリに移って労働許可証が更新されるまでの1年の無収入期間、パートタイム契約で3ヵ所と仕事をする事になったのに給料はディジョンにいた頃の半分にも満たない。

そして訪れた2回目の倒産による解雇、でも今回はたじろがなかったわよ、泣く事もなく、残った2社の仕事でなんとか生活する工面を考え、ボランティアのような状況で手伝っていた仕事をパートタイムの本契約にしてもらうように交渉し、数だけはなんとか3社勤務に戻し。でも、やっぱり給料がどんなに勤務先を増やしてもディジョンには戻れない。しかし、年間更新の労働許可証である以上は倒産だろうがなんだろうが解雇は来年の更新に響くから、薄給だろうがなんだろうがやらなければならない。

私の周囲にも仕事を探してる人は国籍を問わずにたくさんいる。でも、探している割には能力以上の報酬を期待する人、仕事を選り好みする人が少なくない。本当にやりたい仕事でたくさん報酬がある人なんてそうそういないと思う。みんな色々な面で我慢しながら生活維持の為に、その他の理由のために頑張る。

私に「何か仕事あったら紹介してください」と頼ってくる人に限って仕事の選り好みが激しいのには驚かせられる。それがボランティアに近い報酬だと尚更のこと。でも、ボランティアの出来ない人にすごい報酬の仕事が降ってくるものなのだろうか。ボランティアは金銭的な報酬こそないけれど確固としたネットワーク作りや自分を売り込むマーケティングの場になると私は思うのですが。

私はボランティアで国際異業種交流会のエクスパット・パリのアシスタントオルガナイザーをしていますが、今回の会社の倒産による失業経験を機に、今度は自分で異業種交流会、ジャパニーズ・カルチャー・クラブを作り上げました。

エクスパットで得た人脈の作り方のノウハウで、今度は日本に関心のある人たちをターゲットにしたグループを作ることで、また新たな人脈のルート作りの為に。仕事の合間にこれをするから毎日がものすごく忙しい。でも、忙しいから余計なことは考えない。会社が倒産したことを悔やむ暇もない。2009年はもっとふんばって来年こそ10年の長期滞在許可証を取得出来るようにならなければ、そのためには広範囲な人脈と売れるだけの能力がないとね。

夢路とみこ

[295]パリでファミレス

シャンブル・ドットの手配を依頼される方の中に小さなお子様連れでの宿泊希望をされる方がときどきいます。その場合はアパルトマンを紹介していますが、宿泊先の手配が終わったら、次は食事の場所のご案内を依頼される事が多いです。
パリの場合、やはり外食は「大人の社交場」という観念があるので日本のようなファミレスが街中の至る所にある訳ではなく、一部の和食のお店がちょっとそんな雰囲気がある程度。そして有名デパートの上階にカフェテリアがあり、夏ならプランタンの屋上カフェテリアなんてパリの全景が見えるから大好きだし、雨の日ならラファエットのカフェテリアが良いと案内してますが、でも、これらは週日の日中のみ利用可なので、週末や夜の案内は大手フランチャイズのカフェテリアFLUNCHフランチを紹介しています。

ここはいわゆるバイキング。店内に入りトレイ、フォークなどを取ってサラダバー、デザートバー、前菜、チーズのバーなどからお好みで取って、メインはGrill お肉の焼き物、Poisson 魚と書いてあるスタンドで配膳してもらいます。メインをもらったら、中央にある付け合せのバーにゆき、そこでマッシュポテトやライスやその他の野菜を好きなだけ盛り付けます。メインの値段の中に付け合せの分も含まれています。付け合せのものだけ食べたい場合はメインのスタンドで Assiette SVP アシエット・シルヴプレ、お皿下さいと注文すると空のお皿をくれるのでそれを持って付け合せだけ取っても可、料金はメインよりちょっと安くなるくらいでしょうか。

フランチはすっごく美味しい、という訳ではないですが、でも週末や夜の食事で小さなお子様を伴ってブラッスリーやレストランに入りにくい家族には向いてます。このお店のサービスですごいと思ったのはトレイを4段重ねられるカートがあること。あるママがおちびちゃん3人連れて食事に来ていて、これを利用してました。トレイがそれぞれの段におけるからおちびちゃん達があの大きなトレイを持つ事がないので料理をこぼすこともなく、またママも落ち着いて楽しそうに料理やおやつを選んでました。

パリのフランチでお勧めの場所
ポンピドーセンター傍
Flunch Paris Beaubourg 21 Rue De Beaubourg
75003 PARIS 01.40.29.09.78 年中営業

夢路とみこ