パリに来て早くも2年半が過ぎ、相次ぐ同居生活中の不快感からやっと最近、独立生活へ。そう、ディジョン以来の一人暮らしです!以前にコロカシオンという題目でそのメリットを紹介しました。そのメリットについては今も同じように思っていますが、2年半のそして3人の同居人との恋人でもない異性との生活にはどんなデメリットがあるのかを考えて見ましょう。
恋人でもない相手ですから、相方の友人関係がいつも自分の交際範囲に入るとは限りません。共通の友達になれない場合も多いけど、同居人を訪ねて来るのに追い出すわけにはいかないし、長居されて就寝を妨げられても立場的に何とも言えません。真夜中に突然訪ねてこようが、明け方までパーティしようが、客の方もお構いなし。だって恋人じゃないんだもの、ただの同居人なんだから。
同居人を探す目的は幾つかあり、ただ単に部屋が余っていてちょっとしたお小遣い稼ぎ目的など。この場合、持ち家なら税申告をしてない、入居する側に対する保険に加入してないケースが多く、空き巣なんかにやられたとき何の損害賠償がない。よっぽど安全な住宅街で入館の警備がしっかりしている私の最初の同居人の家のようなところでないと不安。それは借りた車で事故を起こした時、何の保険も降りなかったという話に通じるものがある気がします。持ち家で申告してないから家賃を払っても領収書を出してくれない、滞在許可証やアロカシオンと呼ばれる家賃手当ての申請書類に必要な同居人側の書類も提供してくれないことも。
その家は持ち家ではなく、賃貸物件を借りている同居人から一部屋だけ借りた場合、これはコロカシヨンではなくスゥーロカシオンと呼び、私の最初と2度目の同居生活がこれでしたが。最初の同居人は上記の個人情報の書類が滞在許可証のみならず銀行の口座開設やその他、もろもろに必要なことを十分納得していたのでためらわずに用意してくれましたが、2度目と3度目はとにかくなんだかんだの理由をつけて渋るわ渋るわ、挙句の果てには口論近くになってやっと用意してもらいました。人の家賃を全部自分の収入にしたいがため。
最初の同居人との生活は1年半。楽しいことも、不快な事もいろいろありましたが、でもやはり1年半の同居は長すぎました。同居は仮の住まいとして、本当に腰を落ち着ける場所が見つかる前の数ヶ月の滞在が望ましいと思いますね。
夢路とみこ
[283]パリで食べるパン(3)
フランスで食べるピザは薄い、まるでクレープを固焼きしたかのように薄い昔、イタリアで食べたピザはこんなに薄かったけ?と思うように薄い、そしてそれはフランス人の好みに合うようで。ピザと言えば、アメリカはシカゴ風の分厚い、パン生地のようなピザに馴れ親しんでいる私にとってフランスのピザは歯ごたえが無く、カリカリしすぎ、だからあまりピザを好んで食べに行くことはないのですが。
日本では既に人気のあるチェーンのパン屋、PAULのパンはゲランドの塩を使っているからちょっと塩辛い、でもそれが人気の秘訣でもあるようなのですが。オペラ座通りにあるPAULはお店の奥と2階がイートインコーナーになっていてオペラ座内の見学の後に立ち寄るには便利な場所です。
私がすきなのはここのピザ。それはまるで日本ンおパンピザを思わせる厚みのあるぴざだから。さすがポールのピザだけあって生地の部分はしっかりしているし、店内で食べるとグリーンサラダを一緒に盛り付けてくれるから軽食としてはピッタリ。入り口で注文するときにSur place シュール・プラス「店内で食べます」というだけ。テイクアウトの時は A emporterア・アンポルテーと言うだけで十分です。
同じくこの界隈、チュイルリー庭園駅、道路を挟んでリヴォリ通りの206番地にあるセルフのレストラン。ビュッフェテリア・リヴォリは外国からの団体客やフランスの地方から来る修学旅行の学生団体で賑わう店です。私の職場がここから近いのでときどきランチに行きますが、いつもたくさんの人で賑わっています。日本の有名観光地の大衆食堂を思わせます。ああ、学生の頃が懐かしい!この店は入り口にサンドイッチやスィーツが売っていて、そして私の好きな分厚いパンピザもあります。一見テイクアウト用にも見えますが、上記の注文の仕方で店内飲食も可。トレーに乗せてくれて、それを持って店内で席につきます。
ここのピザはポールのそれ程にはお洒落でも上品でもないのですが、でも、懐かしい味がします。一枚3.39ユーロと安く、また大きい四角なのでこれ一枚でも十分ですよ。パリだから本当はグルメ三昧してもらいたいですが、お腹とお財布の具合を考えたら、こういうのもたまにはありかな。
Buffeteria Rivoli
住所:206 rue de Rivoli 75001 年中無休
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