[280]パリ市内バス観光

一人旅とか滞在時間に制限がある人にお勧めしたいのがバスで巡るパリ現地発ツアーの市内バス観光だとハイライトがコンパクトにまとめられていて、ヘッドフォーンガイドによる日本語案内、これまで「これ綺麗」で終わらしてきた建築物や通りにさまざまなストーリーがあることを知り、パリに対する理解と愛着が湧いてきます。
知る前と知った後ではやはり見方が違うし、ここに来た意義にもなるかもしれません。例えば、シティラマのバスツアーは昼と夜と同じコースを行くけれど昼と夜とでは同じ場所でも違った雰囲気を感じます。私は好きで時々昼も夜も乗ります。市営路線バスと違い、2階建てバスの高さから見ると歩いているときの目線が違います。そこに面白みを感じているのです。また季節によってもパリの景色が違うので年間を通し何度も乗る人は私意外にもいるはず。船の次に好きなのが電車、その次がバス。これに乗ってます
http://www.pariscityrama.com/jp/paris/visiter_tout_paris
これはもうやったわ、という方には市営バスへの乗車にチャレンジをお勧めしましょう。パリに来てバスに乗れるようになったらもう一人前、と聞くことがありますが確かに。バスはメトロと違い、全ての停留所に停まる訳ではないし、便によっては音声ガイドや電工掲示版による次の停留所の案内がないところもあるので、旅行中の行動力が養える訓練の場にもなりえます。
停留所の側にいつもメトロがあるとは限らないので、下車してから地図を片手に歩き回ることも。でも、どの路線がどの観光地を経由するかを予め把握することでそのメリットが最大限に生かされます。メトロと違い景色が見れるのはもちろんの事ですが、バス一台がやっとギリギリという狭い路地なんかも遠慮なく運転手は入って行くのでまた一味違ったパリを楽しめる。
バスの切符はメトロと同じ。有効期限は1時間半ですが乗り換は不可。午前と夕方の渋滞時間を避ければ楽しい、パリの面積はほぼ山手線内という「バス途中下車の旅、パリ編」が楽しめるということ
パリ市営交通網サイト
http://www.ratp.fr/
英国国旗が英語版、右側のバスマークをクリックするとバス情報あり
夢路とみこ

[279]ステーキタルタル(3)

ミッシュランの星がつく理由の一つに、わざわざ車を飛ばしてそこまで出かける価値があるからというのが基準にあるらしいのですが、それから考えるとこの店でステーキタルタルを食べるには、地下鉄とバスを乗り次いで、店がある敷地の中に入るのに3ユーロの入場料を払ってやっと席につける、となると、ここのこれはミッシュラン並に贅沢かもしれません。でも、この素晴らしい屋外レストランで頂くステーキタルタル18ユーロはそうしてまで来る価値があると私は思っています。もちろんこれからの季節のみの話ですけどね。
ステーキタルタルの美味しさの決め手は、誰がそれを作るかによります。腕力があって混ぜ混ぜに自身のある人ならシェフは不要でしょうけど、私は専らシェフがやってくれるかどうかを確認してから注文します。シェフが作ってくれる、ここで美味しさの7割は決まったもん。残りの2割はお肉が上質で、またそれはきちんと挽いてあるかどうかですね。挽き肉機にかけただけの、ミミズがたくさんいるような模様が見えるようではダメ、やっぱり更に細かく挽いてそれをスパイスや玉ねぎなどで上手く、あのミミズ模様が見えなくなるまでに原型を無くさないと。そして最後の1割はこのステーキタルタルをどのワインで頂くかによると思いますね。
私はステーキタルタルを注文するときに、ボージョレの10のクリュ(特級畑)のものを注文します。ボルドーやブルゴーニュではしっかりだし、コート・デュ・ローヌだとあまり平凡すぎる。赤でさっぱりしながらも深みがあるものとすると、やっぱりモルゴンやコート・ド・ブイイのようなボージョレでも上級のワインを選択するのが好きですね。
この店は、ブローニュの森にあるバガテル庭園の中にあるテラス・レストランです。バガテルと言えば薔薇園が有名で、つい最近も国際薔薇コンクールが開かれたばかり。園内の温室では夏になるとショパンのピアノコンクールを始めとして音楽イベントが盛りだくさん。今年は日仏友好条約締結150周年を記念した行事がフランス各地であり、この8月中旬まで「kimono」展が開催されています。結婚式の披露宴もこのレストランではよく見かけます。ステーキタルタルだけのために来る価値ある場所です。
バガテル庭園を紹介しているブログはこちらです
http://blogs.yahoo.co.jp/beaucaillou7/39993138.html
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