その昔、パリのモンマルトルには8基の風車があったらしい。それは小麦を粉にしたり、葡萄を圧搾してワインにする用途が目的で。
確かにモンマルトルはその昔、葡萄畑があり、今も一部ですけれど残っていて10月には収穫祭もあるくらいだから風車で圧搾したとしてもおかしくない。でもそれ程広くもないこのパリの一画にそれだけもの風車があったとは驚きですね。モンマルトルはパリで一番海抜が高いところだから風も十分に取り込めたのでしょう。
でもこれらの風車は革命や戦争で少なくなり、もともとの8基のうちに残っているのは、今は有名レストランとして栄えるル・ムーラン・ド・ラ・ギャレットくらいでしょうか。ここに風車があったことに由来する場所は、映画アメリで一躍有名になったカフェ・ドゥームーランやパリのトップクラスキャバレー、赤い風車と言えば、もちろんムーラン・ルージュが挙げられますよね。
この3つの風車を機軸に1日観光するとしたら。。。。
まずはやっぱり、アメリちゃんのカフェで朝食を取ることでしょうか。このカフェに行くにはメトロ2番線のBlancheブランシュで降りて目の前の坂を登るようにあがって行くと左側にあります。この坂道は両側が商店街になっていて小さなお店が、主に、食品やカフェばかりですがどれも庶民的なモンマルトルのよさが現れていてぶらりぶらりするのはとても楽しい場所ですね。
アメリちゃんのカフェはこの駅から徒歩5分もしないところにあります。映画の影響もあり、観光案内の内容にここを頼まれる事も多いのですが、事前に断っているのはここのトイレは「穴式トイレ」つまり仏語ではToiletTurk トワレット・ターク、トルコ風トイレというもの。何でトルコ風と呼ぶのかは今だに謎。
トルコ大使館の抗議文はいずこに?
お店の雰囲気は映画のそれよりももっと庶民的で、古きよき時代のモンマルトルという感じなのでですが。アメリちゃんのポスターもなんとなくレトロな雰囲気を醸し出しているし。ここはお洒落なモンマルトルというよりもおやじカフェと呼びたくなるような人間臭さ、情の奥深さが感じられる場所です。だから注文する朝食もクロワッサンというよりもバゲットを半分に切ってバターとジャムを塗る、タルティーヌがここらしい。
アメリのカフェ
CafeDeux Moulins
15rue Lepic 75018
tel:01 42 54 90 50
夢路とみこ
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ヴィトン本店の道路反対側にあるスウォッチの店の横脇がRueWashingtonこの通りはメインのシャンゼリゼ大通りから一本脇にそれているので目抜き通りにあるレストランよりも少しは安く美味しいものがあるのでショッピング後の軽食にはこの辺りがよろしいようで。
ワシントン通りにあるパン屋MOTTIERは私のお気に入り。ここはArtisanalアーティザナル、つまり商品は全てここで発酵して焼いているという職人の店のこと。チェーンのパン屋のように別の場所で生地を作り店内のオーブンで焼いたものではないということ。この手のお店のメリットは自家製だからオリジナリティーに溢れていること、デメリットは、必ずしも全商品が美味しいとは限らないということ。
この店で私が気に入っているのは2種類あるピザパンのうちのひとつPizzaau pain ピザ・オウ・パン。その名の通り日本のパン屋で見かけるお惣菜パンのあれと同じタイプのピザパン。懐かしい味がする。もう一つはミルフィーユの生地で作ってあるパリではよく見かけるもの。でも、フランスで、パリで日本と同じタイプのお惣菜パンを食べれるとは感動。
このピザ・オウ・パンには2種類の味があり、私にとっての目玉商品は、サーモン(仏語ではソーモン)がトッピングのもの。それはスモークサーモンのように半生でしっとりとしていて下のパンはふわふわだからたまんない。シーフードをトッピングして焼くと魚臭いのですが、このお店のそれは上手い按配の味。下にはカニカマ(仏語ではスリミ)のスライスが入っていてさっぱりしています。そしてパン生地について言うならば、
普通のパン屋に売っているピザの大半がピザ生地であるのに対し、こちらはPainau lait パン・オウ・レと呼ばれる、そうね日本でならコッペパンのようなもの。そこに私の鐘は鳴る鳴る。3.60ユーロでこれだけ日本のお惣菜パンのノスタルジーを描きのですから私の足がこのお店に向くのもお分かりでしょ。
Pouvezrechauffer s’il vous plait!
プーヴェ・レ・ショウフェー・シルヴプレ!の一言でレンジでチンしてくれます。
BoulangeriePatisserie des Champs Elysees Mottier
28rue Washington 75008
tel:0142 56 00 66
夢路とみこ
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