「ゲイ」と書くとその意味は同性愛者のみに限定されがちですが、これには「明るい、陽気」という「フレンドリー」を意味する言葉もあるという事を私たちは見逃している気がしませんか。
私の大学時代の親友7名のうちの一人はホモ。ルームシェアをしていた友人達はレズのカップル。どちらも「フレンドリー」という意味においては軍を抜いていました。情に篤いという事も20年以上たった今でも忘れる事は出来ません。
パリに来てから2年。マレ地区にはゲイのコミュニティーが存在し、観光名物の一つとなっている毎年7月のゲイパレードは楽しみの一つです。パリ市長もゲイだし、古くを言えばレオナルド・ダヴィンチだって、ルイ14世もそうだったらしい。(しかし、太陽王は公的に認知している子供が300人以上というから完全なる倍セクシュアルだったようですが)
私が勤務するクルーズ会社もゲイクルーズはあり、クルーによればそれはとても楽しい華やかなクルーズだそうです。アメリカなんてゲイマーケットと呼ばれるこの市場を対象とした商品戦略が確立していて社会的認知度も高い。最近では、ゲイの結婚も可能になった事で養子縁組も増えてきたものの、それでもゲイカップルの大半がまだまだDINKS(2箇所からの収入、子供なし)だから購買力も消費力もすごく、またそのレベルも高い。
ギリシアの哲学者や有名ロック歌手に代表されるようにゲイはインテリ層が多いというのも確か。そのせいでしょうかね、フランス占領時において、ドイツナチはホモセクシュアルを強制収容所へ送り込み、頭脳解剖などの人体実験をしたという忌まわしい過去があり、その事はやっと2000年になって認知され、フランスでは賠償請求が始まったばかりです。ドイツナチのホモセクシャルに対する扱いは、今、テレビドラマや映画になって私達の知る所となりました。ホロコーストの被害者はユダヤ人、政治犯のみならず、数多くのゲイという事だったようです。
今日の私の周囲にもゲイは何人かいて、彼らは大学時代のゲイの友達と同じ様にフレンドリーで情に篤く、何よりもハイセンスな所がとても気に入っています。教養が高いので、話をしていても多方面に渡る彼らの知識は私を刺激し伸ばしてくれます。
夢路とみこ
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[255]失礼しちゃいますね
「最近の若い人は」という台詞を吐くようになったらそれは「老い」を意識し出した事。手のひらから油が抜けて本のページをめくるのに指を舐めなければならない事、夜通し飲んだり、踊ったりすると疲れがその先1週間取れない事などなど、ありますが。私も最近自分の「老い」を感じ出す行為に出つつあり。特にこの「最近の若い人は」に関しては。
異業種交流会やB&Bの手配等をしているから面識のない人とのやり取りはメール、電話などで多いのですが、いやいや世の中いろいろな人がいるもんだ、と思いますが、「人の振り見て。。。。」の言葉通り考えさせられることや反省させられることが多いこの頃。特に気になっているのは「最近の若い人は」のマナーの悪さ。
B&Bの手配は殆どがメールなのですが、携帯で「X月X日からパリです、泊まりたいんでよろしく」みたいなメールが多いこと。扱っている物件は40件近くあるから「よろしく」と言われてもどんなお宅を希望しているのか見えない、というよりも、まずは名前くらい残してよ!と言いたくなる。中にはマナーのある依頼メールは来るけど情報だけ聞くだけ聞いて、それも何通ものメールのやりとりで、でも最終的には「やっぱり止めます」というものにもがっかり。この場合、だいたいが必要情報を得たから後は不要というケース。日本にはチップの慣習がないせいか、「情報は無料」と思っている風潮もちょっと考え物。こちらは暇で返事しているんじゃない!って言いたい。
一言「すみませんでした」と言ってくれればこちらもムカついていても「じゃあいいっか」という気分にさせるものの「別に私がそうしたくってした訳じゃないんですから」と反撃に出る迷惑者もこの「最近の若い人は」に多い。でも、この手の人って日本人同士だと反撃に出るけど、これが対外国人になると言葉の問題もあるせいか、借りてきた猫のようにおとなしくニコニコしているのも腑に落ちない。
この手の人に大事なホストファミリーを紹介するわけにはいかん、と私は思っています。依頼メールで名前のない人はまず警戒しています。B&Bの受け入れ先はどこもみな親切で外国人観光客が大好きな人ばかり。日本人はマナーが良いって言うけれどちょっと心配。イベント企画にしてもそう。「日本人って何人参加するんですか」という質問にはちょっとうんざり。海外に住む日本人とてしては「失礼しちゃいますね」と言いたくなる毎日。
夢路とみこ
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