[252]ピカシェット

Pique-Assiette ピックアシエットともピカシェットとも言うこれは、食事の時間になると現れてご馳走になろうと する人を皮肉った言葉。日本にもこういう人いるけれど、でもそれはやはり恥ずかしい行為として見なされているから、そんなに日常茶飯事では見かけませんが、このフランスでは、パリでは何度こんな人に出くわしたことか。
特に最近はエクスパット・パリ、という異業種交流会の副幹事の一人としてイベントを企画しているから、図々しい人にものすごく多く出くわす。
イベント企画して会のサイトに連絡先をいれて案内すると、必ず一人か二人は「Hコール」じゃないけれど、「出会い系」告知と勘違いしているような連絡をする人がいる。待ち合わせ場所や会の主旨を書いているのにも関わらず「なんで集まるの」「どこに集まるの」と読めば分ることを聞く人も多い。
参加意思表示をしておきながら当日無断キャンセルして、他の皆が待ちぼうけ食わされているのを無視する人も結構な数でいます。他のグループの幹事のエデュワールはイベント代を立て替えしていたから大損こいて、しばらく怒って会を中断したことも。
私のところで最近良く続いているのは「ピクニック」なのに「ピカシェット」つまり手ぶらで来て人の皿のものをつまみ食いする事を狙って参加する人が必ずいること。
案内には「ピクニック、お弁当持参で参加」と書いてあるのに全くの手ぶら。呆れる。ここでフランス人に限定して非難するつもりはないですが、これ、多いのフランス人!女性でこれする人の言い分は「ダイエットだから、ちょっとみんなの顔見ておしゃべりだけしようと思って」でも、しっかりお皿には他の人が持ってきた生ハムやサラダが乗ってる。
男性の言い分は「来れるかどうか分らなかったから、でも、時間が出来から寄って見た」でも、その手にはしっかりとワインが注がれたグラスがある。要するにどちらにしても参加している人が自分の好みなら居座る、好みじゃなかったら立ち去る、そうだから端から何も用意せずフラリと来た、という様です。この手の人に限って参加申し込みしてないくせにフラリと来る。
参加申し込みして何も持ってこない人、そのくらい図々しい人もいる。ここまで来ると確信犯。ピクニックでピカシェットすることと、道端で物乞いする事は別にここでは当たり前、持っている人が分け与えれば良い、その程度の事らしい。
夢路とみこ
[関連記事]
[224]ピクニックが好き

[251]ルーブルを走る(1)

ギリシアの女性文化大臣が以前ルーブルを皮肉って「フランスはそろそろ所蔵物をそれぞれの持ち主に返してもらいたいものですね」だったかな、そんな事を言ってたのを覚えています。確かに。。。。早く返した方がいいんじゃない、ここは広すぎて、展示物が多すぎて空飛ぶカーペットがないと一日では全部は見切れない。でも、旅行者は1日だってここで過ごす時間もない人が多いから「どこでもドア」的な見学を数時間でしなければなりませんのよ!
この巨大美術館を攻略するにはどこから入るかが後の時間配分に大きく影響します。写真的にはやっぱりピラミッドの入り口。でもここが一番並ぶ。その次はリヴォリ通りのカルーセル口、ショッピング好きの人が一緒の時はここは危ない。素敵なお店が続くので入り口まで徒歩1,2分が1時間以上かかりますよ。比較的空いているのは、見つけ難いからじゃないかと思うのが、ライオン門。ライオンは確かにあるけど場所が分かり難い。
ここはカルーセル門まで行き、門を正面にとって左手にあるルーブルの翼の方へゆくと狛犬のようなライオンが2対いるから分かりますが、でも、いつもメトロの出口に近い、というかメトロに直結しているカルーセル口を使用。買い物の虫がうずくのでここを歩くときはいつも薄目にして見ないように、まっすぐ入り口だけを見るようにして。その他ここの入り口のメリットは、すぐ側が観光局なのでその他の観光情報は集めやすいし、それにすぐ側にはフードコートがありちょっとしたセルフのレストラン街です。ルーブルの中のレストランが満席なら選択肢の多いこのフードコートを利用してからルーブルに戻る。スターバックスやその他の軽食カフェもこの入り口から入るとあるので人との待ち合わせにはかなり便利です。
ピラミッドの入り口はかなり並びますが、カルーセル口はそうでもないみたい。入り口に辿り着く前に入館券の自動販売機があるのでそこで混雑を解除する、合理的ですね。でも毎月第一日曜日は国立美術館はすべて無料なので、この日に差し掛かるような事があれば入り口は問わずに込むので相当の覚悟を。また、付近にあるオランジュリーはいつも混むのでやっぱりミュゼパスの効果が発揮できるでしょう。このパスは美術館か観光局のみで販売しているのとムーラン・ルージュなどのディナーショーなどの予約も観光局はやってくれるのでこれが側というのは便利極まりないですね。
夢路とみこ
[関連記事]
[44]ニームの休日 その1