旅行計画するときに私もそうだけどいかに出発前のコストを押さえ現地で余裕を持つかですが、旅行保険をおろそかにしてませんか。「転ばぬ先の杖」って言葉これのためにあるようなもんですよ。
先のチャリツアーで私は事故った。自転車には慣れているし、このツアーに参加するのも初めてじゃないからと高をくくっていた。猛暑ということもあり、スカートで、そして自転車に慣れているという慢心から、スタート合図に慌てて男性用のサイクリング車を掴んでしまった。サドルを落としても足は片方しか着かない、でも、もう皆待ってるから今更女性用の低いのには替えられないと思いそのまま参加、それが馬鹿だった。
始めは快調だった。サンジェルマン界隈をチャリ散策しているときは足が着かないことも気にならず鼻歌も歌えた。サン・ルイ島で停車してみんなで名物ベルティロンのアイスクリームをほおばる時も楽しかった。しかし、悲劇はその後に。。。横断歩道を渡ろうとしたら、乱暴なドライバーが急ブレーキを掛けたので前列の人たちがいきなり停車しだした。皆は順序良く停車しているけど、足の着かない私は足がサドル前のバーに絡まり背中からのけぞるように転倒。最悪なことに地面には石がありそれが私の背中を直撃。聖クリストファーのペンダントが私をまたまた救い、頭には異常なし、その瞬間は背中がちょっと痛かっただけ。すぐにチャリにまたがり皆においついてツアーを続行、終了してから問題が。
解散してから背中が腫れだし歩けない。呼吸も上手く出来ない。タクシーで帰宅した。週末のためかかりつけの医者には行けず月曜日に電話したら、緊急なのに水曜日まで待たされる。出張から戻ってきた同居人はひっくりかえったゴキブリのようにあえぐ私を見て、薬をいろいろ出してくれるものの痛みが治まらない。夜中も痛みでうんうん泣いていると水と薬を持ってきてくれる、暑いから寝返りを打ちたいけど打てないというと暫く起こしてくれて、やっぱりこの人は「ママ」と改めて思う。
パリには英語や日本語さえも通じる病院が郊外のNeuillyヌュイイーにありますが、郊外だからタクシー利用が必須。でも、そこにたどり着くまで、または付近の病院へ行くとしても言葉が出来ないと不安は募るばかり。きちんとした海外旅行保険に入っていれば病院までのタクシー代や通訳費用などもカバーしてくれるらしい。そうなると保険ってやっぱり大事ですよね。
夢路とみこ
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旅行好きであちらこちら行く、特に田舎などへも行く私だから人は私を自動車免許保持者と思っているようで。でも未だに無免許、どころかハンドルさえ握った経験はたったの1回。10メートル走って死ぬほど怖い思いをしてから、もう二度と触らないと決めた。自慢じゃないけど、テキサスにいた頃なんてキャンパスから一番近い一般食品を扱うスーパーまでは10マイル(16キロ)、デイリークィーンのアイスクリームパーラーの兄ちゃんに惚れた時期は、ほぼ毎日この10キロを彼見たさに10段変速のチャリで往復したものです。ディジョンにいた頃は葡萄畑の中やワイナリーに行くのにチャリで通いました。それだけチャリファンで慣れています。
フランス人の運転の粗さは有名。ニュースで自動車事故現場を見るとそれはまるでブルトーザーで踏み潰したかの如くの破損。フランス人はもしかして皆さん無免許?と思いたくなる。でも、それを上回る運転マナーの悪さはパリがトップクラスなのかもしれない。パリの人は交通標識が読めるのだろうかと道を歩いていて思う。だからパリではもうチャリに乗れない、寂しい、チャリ好きだし、私にとってはBMWであり、ベンツであるのに。
そんな私の不平不満はサイクリングツアーで解消。私が知っている限りパリには2種類のサイクリングツアーがある。英語とフランス語のガイド。私はいつも英語版に参加する。英語のツアー、ファットタイヤバイクツアーはアメリカ人ガイドが引率で一グループ15人程度。午前と夜と2回あり、それぞれコースが違うから両方参加しても十分に楽しい。夜のコースはサイクリングにバトームーシュでのセーヌ川クルーズがあり、船内でワインの飲み会もある。参加者は自由におつまみを持参しても構わない。
このツアーに参加していつも思うこと。アメリカ人はパーティアニマルで楽しい空間を創造する天才である。彼らの無邪気なアホさと止まらないジョークが大好きで面白い。コンコルド広場を集団横断する時、私達は大声で吠えながら走る、最高!観光名所に差し掛かるときそのガイドは、教科書を棒読みするような内容でなくいつもウィットに飛んでいる。ツアーは毎日催行され、予約不要、エッフェル塔南口に午前11時、午後7時に集合するのみ。
このツアーはパリのみならず、ベルリン、バルセロナでもやっているらしい。
http://www.fattirebiketours.com/
夢路とみこ