最近シャンブル・ドット(民宿)にはまっていて宿泊する所をここばかり。利点はやはり何と言っても家族的な雰囲気、ホテルでは味わえない魅力。どっちみち私の旅行はホテルにお金を掛けないから、同じ安宿なら断然こっち。ターブル・ドット(夕食)付きばかり泊まるのは家庭料理の魅力もさることながら他のパンションショナー(宿泊客)との会話も魅力。ここは地方が変ると外国のように違うから面白い。ただタクシー代とか会話を楽しむためにもやはり2組での宿泊が良いような気がします。オーナーにしても二人の方が有り難い様。民宿と言っても日本のような感じでなく、ほぼホームステイだからやはりある程度のマナーは重視したい。例えば到着は夕方以降の夕食前、出発は午前中、それも10時ごろまでに退去すると先方もお掃除やお洗濯が楽。ホテルと違ってチップという訳にもいかないから、日本から100円ショップで購入した小物でも思い出の一品を渡してあげれば大変喜んでもらえます。
フランスって良くストを起こすし、時刻表や開館時間の変更等があっても古い情報のまま更新しないなんて良くある事。だから突然「待たされる」という事もしばしば。そんな時に役立つのがピクニックシート。こちらはピクニックに毛布見たいのを使用するから日本のそれみたいなコンパクトなものは見たことがない。でもあれば便利。突然の雨、どこかに座る時、どっかの公園で眠くなった時、色々と使い道はある。
この国の美食は最高の誉れであり旅の楽しみの一つ。でもいつもビストロ、レストランだと胃も財布もついていけない。だからお惣菜屋を利用したい。一人前から売ってくれるしパックに入れてくれるからすぐ食べれる。でも、フランスは気が利かないからフォークなんてくれません。日本からおはしセットを持ってこよう。果物やチーズも食べたい人はアーミーナイフもね。
そして最大に欲しいのは「フレンドリーな態度」販売員の人から良く聞く嫌味に「日本人は沈黙でお店に入り、商品を眺め沈黙で去る。或いは日本語で同伴者と何かワイワイ言うだけ」とても不快と。確かに観察していると他のアジア人から比べると私たちにその傾向は多い気がする。中国人も韓国人も同じ「見るだけ客」でも結構フレンドリー、一応に「ボンジュール、オウボワール」位は言っている。道ですれ違う時、中国人は私を観察し、韓国人は凝視し、日本人は遠くから気づいた瞬間目を反らす。
夢路とみこ
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私もお気に入りのブランドがあるからブランド好きを貶す訳じゃないけど、商品に相応しいエレガンスも身につけようよ、と声を掛けたい。シャンゼリゼにある某有名ブランドの本店へ大型スーツケースを引きずりながら他の買い物客を押し分けて入店するOL風日本人を見る事数回。帰国便に乗船する前のラストショッピングなんでしょう。でもシャンゼリゼは空港内の免税店ではありません。世界中のエレガンスが集中する場所。やっぱりこのような大きな荷物はどこかに預けてから、バッグのみのスマートな姿で入店してもらいたい。フランスのTV局はどこから撮影しているのか、このような格好の悪いところだけ私たちのイメージで流す。
たまーに出かけるミッシュランの星付きレストランで見かける事。ドレスコードはさすがに皆さん守ってらっしゃる。でもこの手の店は、食前酒、後に食後酒とフルコースで楽しむものであって、パッパッと食べて、はい、さよならという店ではありません。食事の時間に2,3時間かかり、量も普通の食事の3回分くらいあるのでその前後の食事をうーんと控えて体調を整えないと食事中にダウンと言う事もあり。またこの手の店でチップにコインじゃらじゃらはちょっと恥ずかしい。従業員の雰囲気作りやきめ細かいサービスは対価を付け難い努力だから、食事をする人数に合わせて10ユーロ札を数枚さらりと置くのがやっぱり綺麗かな。
これは星付きだけじゃないけれど、ある程度クラスのある町中のレストラン、ホテルのレストランでのお食事ではミネラルウォーターを注文するのがスマート。カラフ入り水道水がマナー違反でなくとも、クラスのイメージを大事にするフランスではTPOを重視し、それに寄ってサービスにも差があります。ある意味では「客を客と思っとらんのか、おんどりゃは!」と言いたくなる程の冷たさが。またこの手のレストランでは、飲めなくてもグラス1杯くらいのワインを注文するのがお洒落。それは乾杯用でもあり一種の飾りでもあります。無駄な料金と思わず、その位に予算と気持ちに余裕を持ってお出かけ下さい。
ホテルのバーとかカジュアルなレストランでデートをしていて(私をデートに誘う勇気ある男性もこの世に存在)王子様と野獣が交差する瞬間、お釣りの小銭をチップとして残さず全部拾う時。気が利く人なら更に上乗せしてか、小銭をお札に替えて置かれる方もいて大変スマート。大人の世界を感じます。
夢路とみこ