パリ・リヨン駅からディジョンへ行くTGVの注意点の続き、第2編です。
パリの主要な駅ならどこでもそうですが、この駅でも例外になくライフルを装備した軍人が警備目的でうろうろしていますが、駅の係員はあまりいません。軍人に時刻表やホームの位置を聞くわけにはいかないし、INFORMATION案内所は数箇所あってもいつも混んでます。切符の購入や変更、その他質問事項がある場合は乗車前日までに済ませる事をお勧めします。メトロの窓口以上に長蛇の列ですから。
4点目、スクリーンで見落としてならないのは予定時間通りの出発かどうかです。スクリーンにRETARD 5minとあればそれは5分の遅刻。ディジョンで降りるのならこの程度の遅れはそうそう問題にはなりませんが、でも、ここからローカル線のTERに乗り換えてボーヌなんかへ行く予定があったら大変。大体の場合、遅刻については駅同士で調整しているので乗り換えのローカル線のTERがTGVの到着を待ちますが、問題はディジョンの駅に着いて乗り換えのための移動がこれまた大変。
駅に着いて乗り換えのためにこれまた駅の構内を走らなければなりません。パリから来るTGVの便が入るのはほぼホームHとかIで、ここは恐ろしいくらい遅いエレベータはあってもエスカレータはない。そしてTERはホームAとかCでそこまで階段の昇降を経て乗り換え。大きなスーツケースを持ってボーヌのホテルに宿泊する予定のある方、頑張ってください。ボーヌの駅は階段しかないです。
またディジョンからボーヌへの乗り換えのTERはCHALON SUR SAONE行きが主なので、駅に到着してやはりホームにあるスクリーンでCORRESPONDANCE 乗り換え案内で時間、行き先がCHALON SUR SAONである事を確認するのですが、この乗り換え時間が5分だったりするとかなり焦ります。そしてパリの駅ではホームをQUAIと表示しているのに対して地方の駅ではVOIEという単語でホームを表しています。英語のプラットホームや米語のトラックという単語では駅の係員が英語が話せてもあまり通じません。ので、このQUAIとかVOIEという単語を覚えておくと便利です。乗り遅れると地方ですからね、次の便が来るまで時間がかかります。パリからボーヌへ日帰りなんか予定していたら乗り遅れた事で目的地に行けなくなることもありえるので要注意。
夢路とみこ
[323]パリからディジョンへ(1)
私のお客様でもそうですが、最近ディジョンへ個人で出かける人が増えてきたので少し旅のヒントをご案内。まず、大事なのはディジョンへ行くTGV発着駅、パリ・リヨン駅はパリにある他の主要TGV駅同様かなり広いです。メトロ駅の乗り換えの簡単さには比にならない広さ。ですから、駅に着いてすぐにTGVにポンと乗れるとは思わないで下さい。構内を走り回る時間を考えても最低20分前には駅に入るようにしておいた方が良いでしょう。
TGVの出発プラットホームが駅中央の電光掲示板や数箇所ある入り口の所に吊るされているTVサイズのスクリーンに掲示されるのは出発20分前になってからです。出発はDEPARTです。このスクリーンには終点、TGVの番号、出発予定時間、プラットホームの番号です。ここで要注意なのはディジョン行きのTGVは必ずしもディジョン行きと掲示されてはいません。多くがBESANCON、 ZURICH 、LAUSANNEになっています。それはディジョンを経由してその先の町が終点である事が多いからです。だから自分のチケットとTGVの番号を確認する必要があります。
また要注意の2点目は、このTGVの番号です。TGVの終点がディジョンである場合、車両は8両編成である事が多く、スクリーンにはTGV7657のように番号が1便のみですが、これがディジョン経由で他の町が終点の場合になると16車両編成ということがあり、そのときはスクリーンに2つの便が掲示され、時間とプラットホームの番号が同じなのでこれは何という事にななり易いのですが、これは16編成であり、デイジョンで切り離されるという事に気づいてください。乗り間違えるとディジョンより先まで行っちゃいます。16編成に当たったとき私は泣きたくなります。それもぎりぎりの時間に駅に着いたときは特に。乗車車両がホームの入り口からかなり遠い所にありそこまでの疾走が大変です。
3点目は、プラットフォームの番号。これはAやZなどのアルファベットと数字があります。アルファベットのホームはおの駅の中央にあるのですぐに見つかりますが、番号のホームは駅を正面にして左の奥、それも駅を半分横断してあちらのホームへ移動しなければなりません。この間歩くこと5分近く。パリ・リヨン駅にメトロやバスで来たとき、入り口からは見えにくい場所にあるこの番号のホームを探すのに皆さん苦労しているみたい。
夢路とみこ