[180]ようこそ日本へその7

昔からワインと日本酒が大好きでこれは底なしに飲むほう。けれど日本酒に関してはお店で飲むだけで家では専らワイン。ストックしているのもワインのみ。日本酒はおつまみがないと飲めないし、それを作るのも大変ですから。ワインならそれだけでガブガブ行ってしまう。
日本酒は海外でも普及していて、パリだったら地酒でも吟醸でも入手可能。でも、日本人のワイン知識に匹敵する程に日本酒の知識を持つ外国人には未だかつて会った事がない。悲しい事に私の知る外国人は大抵日本酒と老酒を混合している人が多い。日本酒の古酒となら分からないでもないけれど、でもがっかり。中華料理店では老酒を「酒」と呼んでいるところにも寄るのだろうけど、せめて中国産の酒と明記して欲しい。

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[179]にわかブルギニヨン3

旅行中の楽しみはどんなところに泊まって、どんな食事を楽しむか。フランスには英国のB&BにあたるChambre d’Hoteシャンブル・ドットがあり、中には夕食も用意してくれるTable d’Hote ターブルドットがある。私が今回選んだのは「農家のシャンブル・ドット」目的地移動のタクシー料金を含めても都市のホテルに宿泊してレストランで朝,夕食にワインを付けて払う合計額とほぼ同じ位の料金でいつもの宿とは違った体験が出来るのが民宿宿泊だと思います。
パレ・ル・モニアルからタクシー代片道20ユーロ程度で辿り着いた所はディジョンからは想像もつかない広々とした牧場。母屋とは別に物置小屋だった事が嘘のように完全に美しい客室に作り変え、お洒落なマダムのセンスが行き届いた可愛いお部屋が私達を待っていた。部屋は3室で最大でも8名しか泊まれない。お部屋に生けられていた薔薇はお庭の摘みたて。
農家だから牛、羊、鶏、ウサギ、犬までいて賑やか。窓を開けているとメェメェ聞こえる。ここで私は初めてブルゴーニュ・ノワール種の鶏を見た。いつもは市場でローストチキンになっているものしか見た事ないけど、生きて走り回っているのにびっくりした。

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