旅行の企画を頼まれて、パリ以外の地方への観光も入れてくださいと言われるので、ノルマンディーなんてどうですかとお勧めすると、真っ先に来る返事が「遠いところはちょっと。。。日帰りで行ける距離が良いんですけど」と言われてしまいます。その理由はノルマンディーと言うとすぐにモンサンミッシェルの距離が思われるのでしょうね。あそこは遠い、ノルマンディーでも一番端っこだから車でも片道4時間以上はかかるし。モンサンミッシェルへは、やはりパリからバスツアーに参加するのが一番効率が良いと思います、遠いし、交通の便が悪いし。私も行くときはだいたいバスツアーにしてます。
こちらをご参考に
http://blogs.yahoo.co.jp/beaucaillou7/44586128.html
しかし、レンタカーしてノルマンディーをじっくりみたいというのであれば、モンサンへも車で行って、その足で、オンフルールやエトルタへ行くのは良いと思います。これらの場所は車がないと行くには本当に不便な場所ですから、車で2,3泊の小旅行とした方が良いかもしれませんね。
こちらをご参考に
オンフルール
http://blogs.yahoo.co.jp/beaucaillou7/55341773.html
エトルタ
http://blogs.yahoo.co.jp/beaucaillou7/55405090.html
でも、1泊でじっくりとノルマンディーを、もっと短時間の半日でも堪能したいのならやっぱり行き先はルーアンですよ。パリからローカルの特急で1時間強行けるノルマンディー地方の玄関、この町は私のお気に入りの地方都市のひとつ。
船に乗っていた頃は、パリから僅か100キロちょっとのこの町まで行くのに、セーヌ川を6泊かけて行っていたものです。船を降りた今は電車に乗って行くのですが、車窓から見える川を見るたびに「ああ、ここをクルーズしていたんだ」とセンチメンタルになってしまいます。船から見るノルマンディーの景色と電車からのそれはかなり違いますが、到着する先のルーアンの素晴らしさは、モネでなくても、訪れる人を印象派の芸術家に仕立ててしまいます。フランスですがイギリスの雰囲気を醸し出しているのがルーアンです。
ルーアンについてはこちらをどうぞ
http://blogs.yahoo.co.jp/beaucaillou7/54599049.html
夢路とみこ
[321]バカラ美術館
ワイン好きな人ならバカラのワイングラスは知っていると思います。ワイン愛飲家ならグラスがワインにどんな効果、どんなメリットがあるかということも。私はワインが好きでフランスに来て、二つ持っている異業種交流会のイベントのテーマでもやっぱりワインに関することが多いのです。
「ワインを飲む会」というテーマで飲み会を月に2回くらいやっていますが、平日のアフターファイブのイベントなのでメンバーがなかなか集まらない日なんて、一人で出かけてます。人が来ようが来まいが関係ない。ワインはみんなで飲んでも美味しい、一人で飲んでも美味しい。ワインはとどのつまり美味しい、というのが私の持論なのです。でもその美味しいワインを更に美味しくする道具のひとつがワイングラスなんですよ。
これも私の持論なんですが、思い込みと取られても仕方ありませんが、でも、グラスが良ければ安っぽいワインでもワンランクはアップするというものです。それはサラダドレッシングを作るときにオリーブ油のランクを上げるよりも、お酢に凝る、つまり平凡なサラダ油でもそんなに贅沢なオリーブ油でなくても、使うお酢をワインビネガー以外にシードル(リンゴのサイダー)やフランボワーズ(ラズベリー)、ハーブ入りのお酢にしてみるとこれが不思議なことにかなり美味しくなるんです。お酢なんてオイルと比べると値段はそれほど高くないし種類もいろいろあるので、こちらに凝ると安い材料でランクアップのドレッシングが出来ます。
ワインについて言うならば、上質のシャンパンフルートで飲むと安めのシャンパンが高級シャンパンのように泡が、つぶづぶが長く弾いているんですよね。それはグラスのカットや使われているクリスタルの量によると、その昔、ロレーヌ地方のクリスタル工房見学をしたときの職人さんの説明で知りました。
ワインに凝りだした頃、著名なグラスで試飲をする機会がありリーデル、ミカサ、バカラ、サンルイ、クリスタルダルクといろいろ試しましたが、この中で私のワイン好きに滑車をかけたのがバカラ。日本でその昔、バカラ展がありマハラジャテーブルが来たときは横浜、大阪まで追いかけ、そして今はロレーヌ地方のバカラまでやっぱりこれを見に追っかけて行きます。
バカラにあるこの美術館についてはこちらをどうぞ
http://blogs.yahoo.co.jp/beaucaillou7/54377820.html
夢路とみこ