足が痛い、4年前の船の事故でズレた足の関節が2年ぶりに痛み出した。今年は冬が長く気温が中々上がらないせいか特にきしむ。幸いな事にかかりつけの内科医が去年、廊下を挟んでお向かいにクリニックを開いた。ドアを開けたら「先生助けて~」が言える。でも、この国の医療システムは「痛いから、先生助けて~」が通用しない。ここではみんなかかりつけの内科医がいてその先生の処方箋を持って専門医のところに行きます。内科医は簡単に予約が取れるもののその先の専門医がなかなか取れない。私の足の専門医は市内だけどちと遠い。予約を入れたら1ヶ月待ちと言われ、痛み止めもないまま泣く泣く待つ事に。
欧米人とアジア人では体温に差があり構造も若干違う。だから欧米人に効果覿面の薬でも私には副作用を起こす位に刺激的だから医薬品には要注意。それ以上の注意が必要なのはどう具合が悪いのかをきちんと説明する事。日常会話の仏語には慣れたけど医療用語はさっぱり。やっぱり手放せないよ、冊子「急病パスポート」病院では電子辞書よりも役に立つ。
足の痛みは別として、やはり日頃からのしっかりとした健康管理のために私は食生活に気を遣います。仕事柄、外では美味しいものをたらふく食べ、ざるのように飲みの大食漢だから、うちにいる時は厳格とまでは行かないものの慎ましくしようと心がけています。
[165]パリでごはん
国を問わず都会と言う所は土地代が高いせいか見掛け倒しのところが多くご飯を食べるのに一苦労。たまに都会に来たんだからとお洒落をして出かけ様にもこう当たり外れが多いとなると。。。。私が「この店やるじゃん!」と思う条件にもちろん食事の味は当然ながら、ワインの種類や珍しさもあるけれど、一番気になるのはお店の人のフレンドリーなもてなし具合とテーブルセッティング。
ルーブル美術館付近にある「ドーファン」というビストロは久々にパリで「この店やるじゃん」と感じた。年中無休と観光客を狙っての店の割りにはサービスが行き届いていると感じた。特にフォークの置き方。フォークの置き方、英国式は歯が表向きだけど正式なフランス式は伏せてある。フォークの歯を伏せると布製テーブルクロスが早く痛むから英国式にしている店は多く、また普通ビストロはテーブルクロスが紙製なのが一般的だけど、この店は布製のクロスにフォークの歯は伏せてあった。グラスも水とワイン用にそれぞれ目的に合った形のグラスがあった。些細な事なんだけど、こんな所にサービスが行き届いているとちょっと嬉しくなる。高級店じゃないからクリスタルグラスという訳には行かないけれどグラスの形がちょっと違うだけでもワインの香りや味わいが変わるからやっぱり嬉しい。