[320]ロレーヌ地方ナンシー観光

この地方の首都ナンシーはフランスでも特にアールヌーボー建築で知られる町です。アールヌーボーは浮世絵に影響を受けたフランスの芸術家たちが起こした「ジャポニズム」に起源があると聞いた事がありますが、パリ万博で始まったこれがどうしてナンシーなんだ、という事は未だに知りません。というか、私の勉強不足によるものなんですけれど。
でも、この町はエコール・ド・ナンシーに代表されるように「アールヌーボー」一色の町。ナンシー在住の方には申し訳ないのですが、ここは「花より団子」の「お花」それも「華」なんだと思います。町全体がパリ16区みたいな感じ、いや16区をもっと庶民的な雰囲気にした感じというのが正しい観測かもしれません。アールヌーボー建築があまりにも身近すぎて、気をつけて見ないと見落としてしまうかもしれません。それくらいに頻繁にあるのです。
ナンシーは好きで船の仕事と個人旅行で何度も行っていますが、何度行っても飽きない町の一つです。飽きないけど、1回の旅行は2泊くらいが丁度良いかなと思ってしまう事も。
この町はそれほど大きな町でないのか、主だった観光名所はスタニスラス広場の周辺に集まっていて、それ以外はアールヌーボーの建築を散策しながらゆっくりと楽しむ過ごし方をお勧めします。アールヌーボーファンなら見逃せない美術館が2つ。ナンシー美術館とナンシー派美術館。日本語訳の名前が似ているから間違えそうですが、場所も内容もかなり違います、でもどちらもお勧め。ナンシー美術館にはクリスタルメーカーのドームのコレクションが地下の展示室に数百点ほどあり美の歴史に魅了されます。ナンシー派美術館はスタニスラス広場とは全く反対の方向で駅を挟んで市街とは全くかけ離れた、でも徒歩でも行ける距離、にあります。こちらはまるで木造植物園の中にいるような感じですね。「浮世絵」からヒントを得て派生した芸術だけあって、日本人の審美への感覚に訴える何かを感じます。
最後にここは「花より団子」の「花」の方なのでガストロノミーについてはまだ私はこれと言った美味しいお店には巡り合ってません。ナンシーへ行く回数が少なすぎるのか。ワインもやっぱりここではアルザスを注文してしまいました。
こちらもご参考にどうぞ
http://blogs.yahoo.co.jp/beaucaillou7/54361026.html
夢路とみこ

[319]ロレーヌ地方バカラ観光

まずは、パリからこの町への道順から説明しましょう。パリ東駅Gared’Estからナンシー行きのTGVに乗ります。直行便があります。所要時間は90分程度。ナンシーからはローカル線のTERに乗り換えます。バスに揺られて30分、バカラの駅前に到着。乗る前にきちんと運転手さんに「バカラよ、バカラ」と念を押してたので到着したときには私の顔を見て、「バカラに到着したよ」と教えてくれました。バカラの駅は無人駅。周辺にも「おやじ競馬カフェ」が一軒あるのみ。寂しい場所なので一人旅の人は、バカラ行きはやっぱり午後からの方がいいかも。
駅を出て、「おやじ競馬カフェ」を左に取るとその前に1本道があり、遠くに教会が見えます。その教会は丘の上、バカラの隣町、Deneuoreにある教会です。そこに向かってまっすぐ歩くこと5分くらいで、バカラの町の入り口に入ります。入り口となるところは十字路となっていて、左側にあの有名なバカラの工場、美術館、ブティークがあります。道路を渡って右側に観光局があります。ここはそれ程有名な観光地ではないので、観光局も日曜日、祭日は閉まっているので地図が貰えない。観光局のサイトから事前に地図をプリントアウトすべきでした。
私のお勧めのバカラ散策プランは
パリ東駅発 午前7時12分、ナンシー着午前8時42分のTGVに乗る
ナンシーでバカラ行き、直行TERに乗りかえ、切符は事前購入をお勧め
ナンシー発 午後12時、バカラ着 午後1時
到着したらバカラの町のカフェでランチ、お勧めランチスポットはブログを参照してください、季節がよければ、モダン教会の反対側で、バカラ市長舎の裏にある公園のベンチでランチというのはどうでしょう。この公園、元バカラ市長の市に対する貢献を記して作られた公園で、世界中の珍しい木々とバラ園がご自慢のようです。
午後2時から3時 バカラのクリスタルで作られたシャンデリアのある教会見学。午後4時から5時半、バカラ美術館見学とブティークにてショッピング。その後ナンシー経由でパリ戻りもありですが、やはりナンシーにも泊まってロレーヌ地方をご堪能下さい。
こちらのサイトもご参考にどうぞ
http://blogs.yahoo.co.jp/beaucaillou7/54285589.html
夢路とみこ