[148]銘醸街道カーブ巡り(2)

米系企業に就職してまだ3ヶ月というのにうちのボスは事ある毎に「君の給料は時給にするとXXユーロで、個人事務所を与え会社は投資しているんだから何か結果を出せ!」とせっつく。ここでボスの言う「結果」とはプラス結果を意味していて現状のマイナスとはと違う。前の会社はもろ欧州系で、もろフレンチだったから、大きくそしてのんびり構えていた。これが買収に繋がった事も無視できないが、それでも外国市場への新規奇参入に対する厳しさと難しさに対する理解はまだ、ちとあった方だったと今更ながら思う。米系は厳しい!
この厳しさを普段から痛感しているせいか、それとも単に私のやっかみか、私も対価に対する評価は厳しい方だ。お金払うのだからそれに見合うものが欲しいし、見合わなないのならボロクソ言う方。それを知る周囲の人は私の商品に対する選択を信用してくれるという有難い結果も招いている。

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[147]ニュイ・サンジョルジュ

ディジョンとボーヌの間にちょこんと位置するニュイ・サン・ジョルジュは二つの有名観光都市の間に挟まれる、銘醸街道沿いのチャーミングな町。 TRANSCOバスでもSNCFの電車でも行ける便利な町。この町を有名にしているのはワインというよりもカシス。リキュールとして日本でももう御馴染みかな。このカシス、飲んでも美味しいがその葉っぱに巧妙あり。何とその昔はマスタード同様に薬品だったとか。カシスの葉にマスタードを塗り湿布すればダブル効果とか。そのカシス、12月が収穫期。カシスの畑はニュイの葡萄畑の裏山にあり、マイナス気温の中の収穫は辛い。

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