パリにあるモスクは宗教的な場所でもあるけれど、ハマム(トルコ式お風呂とあかすり)の人気もすごい。パリに住んでいるとアパルトマンにお風呂がある家なんてよっぽど家賃が高いか公団かのどちらかで、大抵の人は私のところと同じでシャワーのみ。たまに熱いお湯がたっぷりとした湯船で浸かりたい、リラックスしたいと思うけど、なかなかね。
で、意を決してハマムに行って見ることに。ここは一見日本の銭湯のような雰囲気。番台でお金を払ってロッカーで着替えて、湯船ではなく、スチーム風呂のようなところへ。あかすりとマッサージをお願いしたから、まずはこのスチーム風呂で新陳代謝を良くしてからあかすりへ。
ここで「黒い石鹸」と呼ばれるオリーブ油の香りがちょっとキツイ、ペースト状の石鹸をあかすり手袋に付けたお姉さんが、身体をごしごしやってくれる。でも、たいしたことない。日本の銭湯でのほうがかなり垢が出る。あかすりは10ユーロだけど、これなら次回は他の人みたいにマイ手袋と石鹸でやろうと思う。
その後はマッサージだけど、これが並ぶ。入館の時に予約を入れるのですが、コースは10分から30分まであるので、マッサージ師が何人いてもなかなか番が回ってこない。待っている間にまたスチーム風呂に行ったり、ごろ寝できる場所があるのでごろん、ごろんして。このごろんごろんする場所が、またエキゾチック。イスラム文化の美しいアラベスク模様かな、タイルも綺麗だけど、パリのそれとは違うタイプのステンドグラスも綺麗でした。
やっと1時間くらいして番が回って来て、やってもらった。いや?体がほぐれるわ、楽園。たった10分だけど居眠りしそう。ただ、気になったのは「気持ち良いでしょ、もっと長くやる?」と延長を持ち込まれたこと。ここでもし仏語が理解できずうんうん、言ってたらあとで追加料金がそうとうきそうなので要注意。
館内では水着、パレオ、下着と思い思いの格好で、日本のお風呂感覚でいた私は他のおばちゃんと同じで世界に「ひふみちゃん(一重、二重顎、三段腹)」を惜しげも無く披露。あったら良かったと思ったのはビーサン。気に入ったのはこの黒石鹸、ちょっと匂いと油っこいのが気になりますが、でも肌がつるつるになりました。敷地内の売店に小さな袋で1ユーロ、大きなポットの10ユーロを早速購入。
ハマムの料金についてはこちら
http://www.la-mosquee.com/