この町を一気に見たいのなら城壁の上と下を徒歩で周る事です。城壁上の遊歩道へ行くにはコンスタンスの塔の入り口にて入場料5.50ユーロを払ってから。塔の入り口側右には階段が、更に奥に入っての右側にはエレベーターがあり、それぞれ展望台へと行きます。絶景を楽しんだら地上へ戻り、別の上り口から城壁の遊歩道へと行きます。
コンスタンスの塔の当初の使用目的は灯台でした。1234年のナントの勅令で信仰の自由が見とめられ、プロテスタント派に市民権が与えられました。そして 6つの領土がプロテスタント派領土となりその一つにはエイグ・モルトがありました。しかし、後の太陽王ルイ14世の中央集権の政策目的で勅令が破棄されプロテスタント派信者は再び迫害されたのです。そしてこの塔はカトリックへと改宗しない信者を投獄し、後に女性信者の監獄となりました。
[030]エイグ・モルト その1
プロヴァンス語で「死んだ水」を意味するエイグ・モルトはその名には反しとても生き生きとした自然豊かなところです。パリからTGVでニームまで3時間半、そこからローカル線で45分。車内放送がないので駅名確認要注意。
国立公園カマルグ大湿地帯と地中海、野生のピンクフラミンゴはこの湿地帯に生殖するエビを食べて桃色になるとか。ローヌ川の支流、小ローヌの先にあるこの町は地理的にはプロヴァンス地方にも見えるのですが、元トゥルーズ伯爵領後に政略結婚などの過程を経て王朝時代にフランス領土になりましたが、行政地区としてはラングドック地方になります。ここは世界的な観光地ではありませんが、それでもやはり1,2泊はしたいところです。