[258]ゲイフレンドリー(3)

紹介してゲイフレンドリーのお宅と分ると断られるケースがあります。これは非常に残念なこと、襲われるとでも思っているふしがあるというのも、ちょっと腑に落ちませんが。80ユーロ位払って2つ星に泊まるなら、同じ料金でシャンブル・ドットに泊まった方が快適だと思います。20-30ユーロも追加すれば、フランスらしい家庭料理を味わえるし、もてなしというものを味わえます。
ゲイの人、何人か知っていますが、同性が好みという事以外は全く私達と一緒。それにお客に襲い掛かるオーナーなんて聞いた事もない。考え過ぎ、偏見ですね。むしろホームステイしていて、ステイ先のお宅の男性とそういう関係になったとか、ルームシェアしていて同居人に襲われたみたいな話の方が一般的。襲わなくても合意の上での関係を築き、「アジア人を試してみたかった」で最終的には捨てられた、みたいな話の方が現実的。ホームステイや同居は滞在期間が長期だし、一緒に過ごす時間も長いので情から情事にそして惨事に移行しやすい環境にあると思いますが。
でも、シャンブル・ドットのようにある意味での接客業務でそんなリスクを犯すオーナーなんて聞いたことも無いですね。少なくとも私が訪問したゲイフレンドリーのお宅には想像もつかないこと。どのオーナー達も精一杯もてなしてくれるし、宿泊した日本人観光客の受けも良かった。ゲイフレンドリーがオープンなパリだからこそ体験出来るユニークなことだと思いませんか。
とある宿泊客とゲイフレンドリーのオーナーの話でこんなのがあります。
このお客さん、到着したのは日曜日、この午後には異業種交流会、エクスパット・パリで私の企画したピクニックに参加する予定でした。チェックインしてからオーナーに「これからとみこと一緒にピクニックに行くんだけど、どこで食べるものを買ったらいいんだろう」と相談したら、ムッシュが冷蔵庫からごそごそとハムやチーズを出してきて「お店は休みだから何も買えないこれをもって行け!」と気安く渡してくれたそうです。これは完全にオーナーのサービス、気持ちでして、追加料金など請求は来ていないようです。さて、ホテルのフロントでこのような相談をして、「じゃあ」とキッチンから物を持って来てくれる、そんなホテルがあったら教えて!毎朝、「今日はどこへ行くの、ここはお勧め観光スポットだよ」とはシャンブル・ドットのオーナーの配慮らしいと思います。
夢路とみこ
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