ディジョンとボーヌの間にあってこの二つの町が有名過ぎて見逃しがちなニュイ・サン・ジョルジュの町はブルゴーニュでも私のお気に入りのひとつ。ここは銘醸街道沿いにある町としては漏れる事もなく高級ワインを生産するドメーヌが幾つもありますが、葡萄畑のある傾斜の反対側ではキールでお馴染みのクレーム・ド・カシスを作る町としても知られています。
ニュイは日本とも所縁深く山梨県の一宮町が姉妹都市提携しています。来仏するまでは様々な国のワインを飲んでいましたが、日本のワインにもお気入りブランドが幾つか。その中でもこの一宮町で生産される「ルミエール」は一升瓶入りを購入しデイリーワインとして毎日の晩酌用。だからニュイに初めて来た時に一宮町と姉妹都市提携していると知り更に好感を持ちました。
ロマネ・コンティやクロ・ド・ヴージョの畑を見学するのならニュイからのタクシー利用が最も経済的です。これらの畑の周辺は全く何もなくお茶するカフェすらないのです。バス停はあるものの本数は限られ待ち時間が長い。ここならブラッスリーやブティークはもちろん、徒歩で行けるところにカシス博物館もあり、見学試飲が可能なワイナリーも充実しています。