[078]ディジョンお茶屋事情

美食、マスタード、パン・デピス、ワインとディジョンを形容する言葉はガイド本の中にいろいろ陳列されますが、最近この町が狙っているのは「サロン・ド・テ(お茶専門店)」でのイメージアップなのかもしれないと思うほどお洒落で本格的なお茶屋さんが増えつつある。
サロン・ド・テで有名なのはフランス東部のメッスらしいけど、ディジョンもメッスに追いつけ追い越せなのかしら?ディジョンは南仏のように夏が長くないからあちらのような広場にカフェの海は似合わない。大公宮殿跡の前のリベラシオン広場には数件のカフェがテラスを作っていてちょっと南仏っぽいけど。
カフェはテラスのものと親父の溜まり場みたいなものと2種類あります。前者はお洒落で後者は人間臭いのが良い。一杯1ユーロ前後のコーヒー一杯で数時間もだべれるというのが日本と違って心地いい。しかしアンコウの口を持つ私にヤクルト一瓶位の量しかないコーヒーでは1時間も持たない。また夏の暑い日には必ずまずペリエで喉を潤してからコーヒーを飲むので料金的にもコーヒー3杯くらい飲んだようなもの。

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[052]クスクスって知ってますか?

ディジョン中央市場の向かいにある店、La Theiere(ラ・テイエール)はチュニジア風のSalon de the(サロン・ド・テ、喫茶店)です。
店内は地中海を感じさせるブルーとチュニジアの柔らかな陽の光を感じさせBGMはアラブ風ロックや歌謡曲。その歌い方にこぶしを利かせるせいか日本の演歌をちょっとJAZZYにした感じです。ここはご近所に住むアラブ系おじさんたちの社交場。でも市場帰りの買い物客でここに立ち寄り一杯お茶して行く人や食事をして行く人達の中にはフランス人も多く、やはり彼らにとってもこの店はエキゾチックなんでしょう。
ここではアラブ風喫茶が楽しめます。お茶はミントティーをかなり甘くして濃縮した味。はじめて飲むと何だかチューインガムを飲んでいる気がします。慣れると結構クセになります。お茶は小さなティーポットに入れて運ばれてきます。ポットを高めに上げて滝が落ちる様に豪快に注ぎます。だから甘いミントの香りが鼻の前に広がり食欲をそそります。

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