ディジョンとボーヌの間にちょこんと位置するニュイ・サン・ジョルジュは二つの有名観光都市の間に挟まれる、銘醸街道沿いのチャーミングな町。 TRANSCOバスでもSNCFの電車でも行ける便利な町。この町を有名にしているのはワインというよりもカシス。リキュールとして日本でももう御馴染みかな。このカシス、飲んでも美味しいがその葉っぱに巧妙あり。何とその昔はマスタード同様に薬品だったとか。カシスの葉にマスタードを塗り湿布すればダブル効果とか。そのカシス、12月が収穫期。カシスの畑はニュイの葡萄畑の裏山にあり、マイナス気温の中の収穫は辛い。
[146]ちょっとジモティ
旅行先で地元住民、ジモティ体験をするならばやっぱり辞書片手に自分でお買い物をすること。この町の人がどんな物を買い、どんな物を飲み、どんな物を食べているのかを市場やスーパーで体験してみること。訪れた町にぐっと近親感が持てるようになります。日本では見かけない食材、日本ではもう流行おくれになっているような装飾品など驚きと爆笑の時間が持てます。
滞在期間が短い観光旅行でそれをするならばやはり宿泊先はキッチン付きのホテルにすべきかな。私も時々この手のホテルを利用しますが便利。私のような大食漢で大酒飲みは旅費の7割近くを食費が占める。だから滞在中にレストランなんかにばんばん行くとすぐ破産。なんせ行った先でその地のワインと名物食材を食べてみたいのが私。観光潰してもこれだけは必ずやって来る。
またレストランの場合、午後8時からじゃないと開いてない、一人で行くとあまり歓迎されない、予算やお腹の具合を考えてメイン一皿にグラスワイン1杯なんて注文だとちょっと嫌がられる所も少なくない。だから私は上記のようなホテルに宿泊し、市場やお惣菜屋で買った土地のものと土地のワイン、赤、白そしてそこのご名産チーズと時間をかけてゆっくりと味わう事を楽しみます。