[322]ノルマンディー地方

旅行の企画を頼まれて、パリ以外の地方への観光も入れてくださいと言われるので、ノルマンディーなんてどうですかとお勧めすると、真っ先に来る返事が「遠いところはちょっと。。。日帰りで行ける距離が良いんですけど」と言われてしまいます。その理由はノルマンディーと言うとすぐにモンサンミッシェルの距離が思われるのでしょうね。あそこは遠い、ノルマンディーでも一番端っこだから車でも片道4時間以上はかかるし。モンサンミッシェルへは、やはりパリからバスツアーに参加するのが一番効率が良いと思います、遠いし、交通の便が悪いし。私も行くときはだいたいバスツアーにしてます。
こちらをご参考に
http://blogs.yahoo.co.jp/beaucaillou7/44586128.html
しかし、レンタカーしてノルマンディーをじっくりみたいというのであれば、モンサンへも車で行って、その足で、オンフルールやエトルタへ行くのは良いと思います。これらの場所は車がないと行くには本当に不便な場所ですから、車で2,3泊の小旅行とした方が良いかもしれませんね。
こちらをご参考に
オンフルール
http://blogs.yahoo.co.jp/beaucaillou7/55341773.html
エトルタ
http://blogs.yahoo.co.jp/beaucaillou7/55405090.html
でも、1泊でじっくりとノルマンディーを、もっと短時間の半日でも堪能したいのならやっぱり行き先はルーアンですよ。パリからローカルの特急で1時間強行けるノルマンディー地方の玄関、この町は私のお気に入りの地方都市のひとつ。
船に乗っていた頃は、パリから僅か100キロちょっとのこの町まで行くのに、セーヌ川を6泊かけて行っていたものです。船を降りた今は電車に乗って行くのですが、車窓から見える川を見るたびに「ああ、ここをクルーズしていたんだ」とセンチメンタルになってしまいます。船から見るノルマンディーの景色と電車からのそれはかなり違いますが、到着する先のルーアンの素晴らしさは、モネでなくても、訪れる人を印象派の芸術家に仕立ててしまいます。フランスですがイギリスの雰囲気を醸し出しているのがルーアンです。
ルーアンについてはこちらをどうぞ
http://blogs.yahoo.co.jp/beaucaillou7/54599049.html
夢路とみこ

[077]シャトー・ヌフの、みのさん

仕事でプロヴァンス地方に行くときよくお客様を案内するワイナリーがあります。それはシャトー・ヌフ・デュ・パープにあります。フランスのワインは奥が深いと言いますが、幅もあるよぉーん。一般的に南仏ワイン、コート・デュ・ローヌのワインと言うとアルコール度が高く早く熟成するから出荷も早い。それに大量生産もしているのでお手頃感がありお気軽ワインというイメージがあります。でもシャトー・ヌフ・デュ・パープは例外、何でこんなに高いのと泣きたくなる位に高い。そしてそのワインを飲むとき、泣きたくなる位においしい。
この聖なる法皇の葡萄畑に一度足を踏み込んだら葡萄の蔓が私のハートをがっちり掴んで離さない。ブルゴーニュ地方が貴族の葡萄畑ならシャトー・ヌフ・デュ・パープは聖職者のワイン畑、やっぱりハハァーと90度の最敬礼をして踏み込まねば。

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