我が町ディジョンはフランスの中でも良しに悪しきにも知られている町です。まずはマスタード、これを世に知らしめしたブルゴーニュ大公よりもこの薬味の方が有名かも。そしてオテル・パティキュリエールと呼ばれる一連の古い館。ファサードや壁に綴られるその彫刻や色取り取りのタイル屋根はこの町の特徴。その様子はまるでパリ16区パッシーを思わせます。しかし首都以外でこれだけの古い館が密集している所はフランスでも珍しくディジョンは建築面からしても多くの観光客を惹き付けます。
ブルゴーニュ大公家のお膝元にあった町だから昔から貴族が多く周囲に住みまた裁判所や政治家が住みました。オテル・パティキュリエールとはそんな人達の住居だったようです。これらの館の大半が中庭を持ちそこが見所なのですが、その殆どが私有地で大きな扉に閉ざされています。外観を眺めるだけ。でも毎年秋の国家遺産の日(9月中旬の週末)だけは一般人に解放され中に入る事が出来ます。でも一部の館は通常でも中庭まで見学可なのもあるのでそれはディジョンの観光局で問い合わせをして見て下さい。また大公宮殿の裏にある観光局の支局もまたオテル・パティキュリエールの中を使用。とても素敵なので必見。
[060]日仏ショックな事
今年も同僚を伴って2週間程帰国した。外国人と一緒に帰国するのは面白くもあり疲れる。外国人は私達日本人を表現する時にすぐ「カメラでパチパチ何でも撮りたがる」と言うし、こちらで観る映画やドラマの中でもそこを強調する。でも私の同伴者達は日本に来るとパチパチ何でも撮りたがる。
日本人は比較的に順応性が高い国民だと思う。食事だって和食のみならず、中華や洋食はもとよりエスニックだってへっちゃら。旅が長くなると箸安めが欲しい、パリのオペラ座界隈でラーメン一杯なんてのもあるけれど、私の同伴者は箸安めが多すぎる。
折角久々に帰国しているのに毎日喫茶店でトーストやハンバーガー、魚は嫌いと朝から牛丼やラーメンだったり、悲しい。しかし、一緒にいて面白いと思う事は日本について改めて学習出来る事。それまで何とも思ってなかった事に気付かされた。何で日本は自転車が舗道を走っているの?自転車に乗っている人は通行人を平気で押し倒すの?失礼とかごめんなさいとか言わないの?と質問を受けた時にはっとした。