私はカメラ好き。私のベイビーは85年に購入したミノルタX300というマニュアルカメラ。撮るのはもっぱら景色ばかり。20年近くいる私の旅仲間。撮る物は景色が中心。特に葡萄畑の写真を撮るのが大好き。ディジョンがあるコート・ドール県の意味する「黄金の傾斜」になる秋は私のベイビーには休暇がない。ベイビーの修理費に並んで私の財布を泣かせるのはフランスにおけるフィルムと紙焼きの高さ。パック販売されているフィルムスピードは200が主流。
安く焼いてくれる店でも24枚フィルムを出すと3日くらい掛かり5ユーロも取られる。これの倍くらいする店はサイズも大きいし品質も良い、でも日本ならもっと早くて安くって綺麗な仕上がりになるのに。フィルムももっと安いし。だから日本へ行く度にフィルムをごっそり買い込んでこちらに戻ってきます。カメラを最初に造ったのはフランス人、それもブルゴーニュはシャロン・シュル・ソーヌ出身のニエプス、なのに何故写真がこんなに高いの?彼らに言わせると「写真」は贅沢品扱いらしい。自分の考案したものが高く見積もられていると知り草葉の陰で聞くニエプスはニンマリとしているかしら。
[158]花の祭典
元同僚で仲良しこよしのヴェロちゃんが「花の祭典、フロリッシモ」が開催されたから行こうと誘ってきた。この祭典、3年に一度開催されるらしい。でも今年はこれと一緒に世界蘭展も来たから会場となったパレ・ド・コングレ(展示会場)はてんやわんやの人だかり。高速を使えばジュネーブもフランクフルトも 3,4時間だからスイスやドイツナンバーの大型観光バスも集まった。蘭展の方は確か5年に一度かなんかでフランスに来るのは初めてらしい、パリでなく、ディジョンということがディジョン人のプライドをくすぐる。
フランス人はラテンだからフラワーアレンジメントがダイナミック。週一に花屋で切花を買うけれどそこにあるブーケの色使い、プランターの植え方、植えているもの、花の中にドカーンと姫リンゴとかミニパイナップルとか大胆に入っているのが面白いというか奇妙というか。花の配色も日本ではペールカラー、パステル色が多い気がしますが、こちらは情熱的な原色。