[305]ディジョンの宿泊先 オテル・ド・パリ

定宿にしているこのホテルは、駅を出て手前のロータリーをまっすぐ、最初の横断歩道を左に渡りチェーンのホテル、HOTELCAMPANILEと隣のピザレストランに隠れるような感じで入り口がありますが、でも、上を見ながら歩いているとエッフェル塔の看板にHOTELDE PARISと書いてあるのが見えます。この駅前ロータリーはホテル密集地帯でチェーンのホテルだけでも4つあり、個人経営のものはこのホテルともう一軒あります。
快適さを求めるならチェーンのホテルにはかかなわないでしょうね、だって、まずフロントは24時間体制だし、簡素な室内でも清潔で寝具や設備がいつも新しく感じますから。でもその分ちょっとお高い、いくらディジョンでもパリの平均的な2つ星の値段と同じ。と、するとやっぱり快適さに少々の不満があるとしても値段を重視してしまうのは貧乏旅行だから。ホテル代にお金をかけるよりもその分、ディジョンのおいしいビストロでご飯を食べるか、ボーヌのワインカーブで1本でも多く買いたいのですよ、貧乏人は。
で、この貧乏人がおととしから定宿にしているこのホテル、なんと年末にオーナーチェンジがあったとかで久しぶりにここに今回泊まったら、ものすごく快適になっていてでも値段は据え置き。オーナーが若い夫婦に代わり、まず、入り口サロンが明るくなった。お部屋の雰囲気も以前の簡素でさっぱりとしたものから、赤みのあるファブリックをつかったり、真っ白なお布団がマダムの可愛い笑顔にマッチして女性的になった気がします。
家族ルーム、5人で宿泊できるお部屋もできたようなので、ますます快適なホテルになって私も嬉しい。そして朝食が取れるようになった。値段はビュッフェで8ユーロ。ビュッフェにはブルゴーニュ名物のジャンボン・ペルシエやパンデピスもある。フレッシュジュースにフルーツ。ビュッフェだから食べ放題なのでしっかり朝食をとりたい人にはありがたいお値段です。ちなみにホテルの付近や市内のカフェの大半が午前9時以降でないとお店が開いてませんよ。
ホテル・ド・パリのサイト
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[288]新居獲得奮闘気(2)

新居が決まりお引越しをしたのは午前中の仕事が終わってからの夕方に。友人達に引越しのお手伝いをお願いしたものの皆さん都合が悪く来てくれたのは、最初の同居人と女性友達となんと大家さん。元同居人は体調が悪いので車で荷物の移動のみ。入り口からお部屋までの移動は私達二人ともう初老でスケルトンのように痩せている大家さん。エレベーターがあるから殆どの荷物はそれ程苦労せずに運べたのですが、最後のそして私の最大の宝であるロッキングチェア?がエレベーターに入らない。
エレベーターそのものが小さい事にも原因はあったのですが。それに気づかず6階の部屋でチェア?が来るのを待っていたら、螺旋階段の下から荒い息が聞こえるではないですか。慌てて降りてゆくと、そこには4階までロッキングチェア?を担いでくれた友人が、それも彼女はハイヒールを穿いていて。エレベーターに入らなかったことをその時しり、今度はスケルトンの大家さんがそれを担ぎ出し6階の玄関まで。
玄関に着いたら、今度は玄関にある本棚が邪魔してロッキング・チェア?様が入れない。ひぇ?見学に来たときにこの入り口の狭さ気づかなかった、エレベーターの件もそうだけど。そしたらハイヒールの彼女とスケルトンの大家さんが二人してこの本棚を動かしだした。二人は足が悪い私を気遣ってくれて手伝わないで良いからと言うものの、二人が怪我したらどうしようと見ていてハラハラ。
お引越し開始から4時間後、荷物は全部入り大家さんも帰り、ハイヒールの彼女と二人で引越し祝いに。でも、大家さん側の都合で引越しした日から数日間入居できず近くのホテルに宿泊。偶然なことにそのホテルは数年前にパリで開催されたインテリアの見本市に私が通訳として派遣された際に私のクライアントが泊まったホテルだったのです。ホテルの玄関に入ってそれに気づき、また、ホテル宿泊中の数日間、食事をしたブラッスリーはその当時お客さんとほぼ毎晩のように食事をし、お酒を楽しんだ店でした。全くの偶然。レ・ゴブランに移ったこと、最後の最後になって希望の条件に近いところに決まったこと何か運命的なものを感じています。
私の部屋からは道路を挟んだ御向かいの住宅が良く見え、それはまるでウッディ・アレンの映画の一幕のよう。メトロは7番線一本のみですが、バスは充実していてパリの主要な場所には殆どバスで行けるというこの便利さ。今後が楽しみです。

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