[064]チップの話(2)

一人旅する時はいつも2つ星ホテルを利用。設備の当り外れは仕方ないけれどサービスの良し悪しはチップによって大きく変わるもんだといつも思います。連泊の時にチップを忘れると部屋の掃除がイマイチだったり、石鹸がなかったりする。2ユーロでも忘れずに置いておくとかなり快適に用意してくれる。サービスとは無償の奉仕である事が常識の日本から比べると大きなカルチャーショック。
先シーズンから日本人団体乗船の際は私もクルーメンバーの一人として乗船。1週間程度の乗船ですが数回やっただけで年間分のクタクタ。クルー業務の大変さとチップ効果を大きく体感させられました。お客様は高い旅行費を払って来ているのだから元を取るのに必死。「ガーデニングが好きでね、今日の観光地で本を買ったんだよ。仏語読めないからね、訳して読んで聞かせてよ」とか、真夜中に叩き起こされて緊急事体発生?!かなと思いきや「トイレの電球が切れたから取り替えて」などなど苦笑に耐えない。

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[063]ソワレ・エタップ

仕事柄、私は時々観光地の下見に出掛けます。自費の時が多いのでいつも安宿なのですが、地方の宿で「これは有難い」と思う宿があります。それはSoiree Etape ソワレ・エタップやDemi-Pensionドミ・ペンションというまるで日本の民宿のように朝食と夕食込みのホテルが町中にあること。
田舎に行けばGite de Franceジッド・ド・フランスという民宿協会に登録している一般家庭はあるけれどその殆どが郊外のため車がないと行けない。女性一人旅だと食事をするレストランを見つけるのが大変。言葉に不自由がなかったとしても夜8時過ぎに一人でレストランに入るのはちょっとひける。レストラン側も儲かる時間帯の一人客はあまり歓迎しない。またレストランは大人の社交場としているフランスでは女性がエスコートや同性の同行者もなしでは入り難い雰囲気がおのずとあります。

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